[コメント] チョコレートドーナツ(2012/米)
穴だらけの網かもしれないが、この網で金魚でも何でも掬っていくしかない。とするならば、本作は少々感傷に流れているかもしれない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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慈愛に満ち、安定した生活の提供に努めること、これが親の条件だとすれば、ゲイのカップルでも親の資格を充たしうる。
これがこの映画の主張していることだとすると、ゲイのカップルだからこそ、慈愛に満ちた生活の提供が可能と言ってしまっているように見えるところが、引っ掛かかるのかな。実際には、そういう夫婦関係を築き、維持していくことは、ゲイであるかないかに係わらず、大変なことだろう。ま、知らんことは言わんとこ。
一方で、人間が作った社会にある非人間性という問題について語ってもいる。ただしこれは、そうは言ってもこの社会で、つまり、穴だらけの網かもしれないが、この網で、金魚でも何でも掬っていくしかない、ということではないか。だとするならば、本作は少々感傷に流れているかもしれない。
(山道を歩きながら考えたみたいな、歯切れの悪いレビュー。)
75/100(14/08/03記)
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