[コメント] 稲妻(1952/日)
「山の手」デビューした高峰秀子にはすべてが新鮮に見えてしまうところとか。
道の上に落ちてるビールの口金が五十銭銀貨に見えてしまうところとか(←これは冗談だ)。
なんか話の設定に矛盾とかも感じたのだが、たいした事件も起きないのに、話の期待感をあやつって収束させていく力が確かで、それだけで充分惹きつけられてしまう。映画におけるドラマなんて、こんなもんでいいんだ、とか思った。と言っても実際はこの方が力量が要るんだろうし、物凄い知恵と技術の結集なんだろうけど。
あとこの長男(丸山修)、ほとんど話題にも上らないけど、成瀬映画の中の隠れ?名キャラ「頼りない長男坊」としては、1、2を争う存在感(の頼りなさ)だったと思う。
80/100(07/04/10記)
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