[コメント] バタフライ・エフェクト2(2006/米)
ありがとう。ありがとう。ありがとう。そう言って回りたくなる作品。
映画を見ることは、他人の人生を生きることだ、と言ったのは誰だろう。まだ誰も言っていないのなら、俺の言葉としておこう。大切な存在を失うと人は、その人がまだ生きているという夢を見るものなのだ。あれ?なんで俺この人のこと死んだなんて思ってたんだろう。ちゃんと生きてんじゃん、こうして目の前にいるんだから。馬鹿じゃん俺。でもいいよ俺馬鹿で。良かったあ、この人生きていて。本当に良かったなあ・・・・という切ない夢を見るのだ。映画を見るという行為の根源的な魅力を体現してくれた優しい包容力のある作品だ。
いい映画だよ。今こうして自分が生きているのは、誰かがどこかで私のために自らの命を犠牲にしてくれたからなのかもしれない、と思わせられるもの。われわれは、何か目に見えない力によって生かされているのだ、と思えるもの。それは決して神秘的で不可思議なものなんかではなくて、いまこうしてある社会、世の中、世間そのものなんだ、って。ありがとう。ありがとう。ありがとう。四方八方上下左右に向ってそんなことを言いたくなる作品でした。
80/100(08/02/03見)
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