[コメント] 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946/米)
出会い頭にキスする男女みたいな古式めく展開に白けながらも話の二転三転で関係性が変わり興味を引く。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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このまま元祖ボニー&クライドみたいなというかそれをも凌駕しうる悪徳カップルに成長するのかと思って(それはそれで面白そうだと)観ていると、最後には一筋の人情というか宗教道徳みたいなものを紡ぎ出して納得性というか安心感がある。われわれがワンパターンだとかパクリだとか盗作だとかにうるさくなければ今でもこうした作品が作り続けられていたに違いないのではないか。話の飛躍が理性で追える範囲内なので実に心地いい。まあ、告白調書をネタに2人を脅したケネディ一味がのされるあたりに痛快を覚える自分がいるのも確かだが。
ラナ・ターナーは初めて見る女優さんだが名前はどこかで聞いた気がする。リタ・ヘイワースでもジェーン・ラッセルでもティナ・ターナーないし、どこだったかしら。綺麗な女優さんではありました。役柄も最終的には可愛らしく、得してたと思います。
ジョン・ガーフィールドというのはまったく知らなかった。エリア・カザンの『紳士協定』で見たはずだが。老け顔だし、二枚目とは言えない(ナンちゃんに似てる)が、アメリカ人てこういうの好きだよな、なんとなく。善をも悪をも体現しうる、今でも通用する俳優さんのように思いました。
あと昼に撮影される夜の海みたいな技法もいま見るとイマイチ。
80/100(20/5/10見)
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