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[コメント] ローマの休日(1953/米)

本来「ローマの休日」とはローマ時代、コロシアムで奴隷達の殺しあいを見て喜ぶ人たちという意味。これには…
cinecine団

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







当然ながらハリウッドの赤狩りと、それを見て喜んでいた連中への皮肉が込められている。

異国で燻り本国アメリカでの成功を願う主人公に、ワイラーはラストシーンで一つの選択を用意する。

友人との信頼を裏切り、その代償で自分だけの成功を手にするか? 自分を犠牲にしても友人との信頼を大切にするか?

この選択を求められた主人公は、まさしくダルトン・トランボそのもの。

そしてペック=トランボは胸を張り歩き去る。

ロマンティックコメディを装った、ワイラーから原案者トランボへのメッセージに泣いた。

(評価:★5)

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