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[コメント] BALLAD 名もなき恋のうた(2009/日)

いくつかの名場面をカットされた忠臣蔵を観たような感じ
かずま

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







自分が戦国大合戦で好きだった場面が結構カットされていたのが残念だった。

・ひろしの「しんのすけの居ない世界に未練があるか!」というセリフや、激怒したタカトラがしんのすけを斬ろうとしたとき、体を張って守るみさえ・・・というような家族愛のシーン。

・簾姫の「青空侍!」というセリフ(これで物語が終わるのが大好きだった・・・)

・又兵衛との「きんちょう」の約束(コレがない為、最後に感動できない)

・あとタカトラを中途半端に格好よくしてしまい、又兵衛と一騎打ちになってしまったので、腹臣に小澤征悦ほどの俳優を使う必要ないんじゃ・・・個人的には原作同様タカトラは純粋な悪役でいて欲しかった・・・っとなどなど・・・

そして最も残念だったは、又兵衛と簾姫の身分の差が自分の中でほとんど感じられなかった・・・だから結末が分かっているとはいえ、まったく感動できなかった。だって又兵衛さん、立ってガン見して廉姫と話すんだもん、あれじゃあなぁ・・・。さらに又兵衛が頑として何度も簾姫に恋をしてはいけないと語るトコロや、実は又兵衛が簾姫を好きだったと簾姫に告げようとすると、涙ながらにそれを遮る・・・こういったシーンがない為、悲恋度が薄く感じてしまった。

とまぁ散々コキ下ろしてきたが実際、戦国大合戦を観ていなければ、それなりの作品だと思う。合戦のシーンはよかったし、原作にない若侍の起用もよかったと思う。ただ肝心な点が忠実でないんだな。以前、水戸黄門で髭のない黄門さまのシリーズがあったけど、それを初めて観た時のことを思い出した。

ただただこの作品を観て、改めて戦国大合戦の演出のスバラシさに感動してしまった。3点かなぁと思ったが、自分なりの戦国大合戦に敬意を込めて2点。

(評価:★2)

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