コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 地底帝国の謎(1988/米)

またっくもって他人に勧められない超個人的カルトな電波系映画!
カズ山さん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







一応、ヴェルヌの小説と'59年の『地底探険』のリメイクらしいが、内容はほとんど関係なし。

冒頭、主人公のベビーシッターが登場するのは20世紀初頭のイギリス風(あえて言うならJ・アイボリー風?)のセット。でも、いきなり舞台が現代のハワイに移り、見ているこっちの頭が混乱する。その混乱を加速させるようなC級コメディー風のドタバタがくり広げられたかと思うと、なぜか主人公たちは火山の下にある地底帝国に。女独裁者が牛耳るその地底帝国は『ブレードランナー』と『未来世紀ブラジル』をたして2で割った様な雰囲気で、住んでいる地底人は『デリカテッセン』風(こっちの方が制作年数は先だけど…)。主人公たちは帝国で革命を起こし、地底人たちを解放してめでたしめでたし。そしてエンディングは『シド・アンド・ナンシー』風…と、自分で書いてても何の映画だかさっぱり分からない凄まじい内容だ。

とにかくストーリーが進行するに従って、画面の雰囲気が「これ、違う映画じゃないの?」と思うぐらいコロコロと変わる珍妙さ。TVの深夜に放送されたのをウトウトしながら見たのも手伝って、その映画としての一貫性のなさに頭がクラクラした。ウチのTVが毒電波でも受信したのかと思ったよ。

素面の頭で見たら確実に腹の立つ映画なれど、深夜放送で寝入りばなに見る、という条件付きで4点さしあげます。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。