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[コメント] ブレイキング・イン(1989/米)

地味によい映画。銀行強盗の映画というよりも、いろんな意味で「独立した者たち」のおだやかな交わりの映画。孤立ではなく「独立」。決して忌むべきものとしてではない、尊敬すべきものとしての各々の「差違」の提示が心地よい。
tredair

十代で見たときにはわからなかった中年男の悲哀や年を重ねた者ゆえの懐の広さ、若造の若造ゆえの気負いや清新さが、すっかり三十代になってから再見したことでようやくわかるようになったような。

いかにもセイルズ&フォーサイス的な、<女たち>の扱いもよい。イヤミのない、実にシンプルなフェミニズム論をかいま見たとでもいうか。

(評価:★4)

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