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[コメント] 按摩と女(1938/日)
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★5按摩を主人公にしたことで際立った「音と匂い」の映画だし、目明きを皮肉った、或いは目明きが真の目明き(物事が判っている人)ではない、という部分のコメディパートも特筆に価する面白い映画だが、それ以上に全編フォトジェニックなショット、息を呑むシーンが連続する画面の映画だ。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
★4この湯治場のある山村に降る光の不思議さに、見た者誰もが打たれるだろう。人が人に抱くあらゆる感情、人恋しさも情欲も慈愛もすべて濃く宿したただならぬ光を確固とフィルムに定着しえた清水宏の天才性をもういちど顕揚しなければ、映画ファンとして無責任の謗りを免れないのではないか。 (ジェリー)[投票(2)]
★4東京ではない場所。山の湯治場とは人と人がほど良い距離を保ち、人が醸し出す「気」のようなものが、より濃く漂い合う場所なのだ。按摩は得意げに人の「気」を読み、女は都会で染み込んだ「気」を山あいの疎で薄めようとする。そんな目に見えないものが写っている。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4ひとつひとつの画もさることながら、素晴らしいのは醸し出す「雰囲気」。カメラだけのパワーでなく、かかわったすべての人の想いで作られた空気感。ミステリがちょこっとスパイスとしてよい味出してます。 (あちこ)[投票(1)]
★3一つ一つのショットの構図が美しく、盲人が主役である事を忘れてしまいそうなくらい視覚的快さに満ちた映画。温泉気分の穏やかさの中に、適度にシニカルさとサスペンスが塗されている匙加減が巧い。のほほんとした雰囲気を保ちながらも、平板さを免れている。 [review] (煽尼采)[投票(1)]
★3古い邦画を見るようになってから、祖母に昭和初期の話を聞く事が多くなりました。 [review] (づん)[投票(1)]
★3この映画を再評価させる為に70年後『山のあなた 徳市の恋』('08年/日)は創られた。その志は正しい。そして『徳市の恋』にはそれ以上の価値はない。価値は只管この作品の方にある。☆3.8点。  [review] (死ぬまでシネマ)[投票]
★4つげ義春が「貧困旅行記」で捜し求めていた鄙びた温泉街はこんな感じだろうか。 (TOMIMORI)[投票]
★3何もないままに終わってしまった感じ。高峰三枝子の笑う姿は限りなく美しい。 (buzz)[投票]
★3爆弾小僧の狂言廻しぶりが愉快。[ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (Yasu)[投票]