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[コメント] ドラえもん のび太と夢幻三剣士(1994/日)

シリーズの肝である友情と協力がない珍しい作品。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 シリーズの中ではかなり異色作となった本作。この話はコントロールされたのび太の夢の話なのだが、完全に夢の中の話で、本作でのび太と行動を取る仲間達も基本的には全員夢に出てきたキャラとなる。だからここに出てくるしずか、ジャイアン、スネ夫は本人ではなくのび太が夢で作ったもの。のび太と共に冒険をするのがドラえもんだけという唯一の作品となる。しかも夢だけあって、全員扱いが悪いので、のび太とドラえもんだけで話を引っ張っている感じ。

 でも実際それはそれで良かったと思う。これまでのドラえもん映画のパターンであった友情と力を合わせることで困難を乗り越えるというお約束を外したことで、ストーリーの可能性を広げてくれた訳だから。

 作品そのものが小品と言った感じで、可も無く不可も無くというのがちょっと残念。折角お約束から自由になったのだから、もう少しはっちゃけた異色作に仕上げた方が面白かったと思う。スタッフの方にもう一歩踏み出す覚悟がほしかった。

(評価:★3)

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