★4 | 離婚に向かうニコラス・レイとグロリア・グレアムの私映画らしく『生まれながらの悪女』と一対、『イタリア旅行』『気狂いピエロ』の先達なのだった。とても形而下的な短気は損気の赤裸々な告白が苦い。 [review] (寒山拾得) | [投票] |
★4 | 単なるキザ野郎以上に狂気を背負っているボガートが良い。「原作に忠実に?」とか「よいラブシーンは、言葉以外で愛を表現するからさ」など、脚本家視点でのセリフにも唸らされ、それがこのボガートの魅力だ。 [review] (jollyjoker) | [投票(2)] |
★4 | 照明で目に焦点を当てる手法は色の黒みと陰の暗さが映えるモノクロームの世界でこそ活きる。それがボガードとグレアムの心象を暗黙に対照的にあぶり出すが、とくにグレアムのそれは、慕情(信)と猜疑(不信)の狭間に宙吊りにされる曖昧さを湛えて、ふと『裁かるるジャンヌ』のファルコネッティの肖像をさえ想い起こさせる。映画の映像は実在と仮象の狭間で痙攣的に蠢動する瞬間に最も艶めく。 (鷂) | [投票(3)] |
★5 | 内省性、サスペンスとユーモアの複雑な混交、登場する人物一人一人の奥行きの深さ、躊躇無く5点を献上する。94分の尺とは思えないくらいドラマが豊かにふくらむ。主役二人の住む、向き合うアパートメントハウスのセットが、この傑作に不可欠の貢献をしている。 (ジェリー) | [投票] |
★4 | 夜間シーンの撮影が圧倒的にすばらしいのだが、「ハンフリー・ボガートが脚本家」という絶妙な加減で説得力を欠いた設定自体がまず面白い。いやあ、それにしてもこのボガートは本当に恐ろしい。ロバート・ミッチャム並みに恐ろしい。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★3 | あれに近い経験あるねぇ・・・ [review] (TO−Y) | [投票] |
★4 | 一歩外せば、自業自得のバカップルの話やら安っぽい大味なサスペンスやらになる所を、丁寧な演出がそれを許さずに染み渡る深い哀しみで彩らせた必見の傑作。ただし、かなり暗い。全くニコラス・レイの映画は本当にどれもこれも暗いよなぁ・・・。 [review] (HW) | [投票(2)] |
★4 | 凄いメロドラマ。ボガートが圧倒的な迫力で「切れる」男を演じている。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★4 | クールな美貌の持ち主であるグレアムの表情の変化が素晴らしい。しかし、この作品のボギーを見ていると、もともと悪役専門だったことに納得してしまう。 (丹下左膳) | [投票] |