★4 | 本作でも人物の近さ、茶室入り口や室内の狭さ、襖や壁を画面内に取り込んで緊張感を醸し出す手法が秀逸。会社の応接室ですら窮屈に撮られている。W看板女優の存在感に負けず対抗し得ている梓英子も好演。若尾文子の演技は他の映画でいつも演じている典型的キャラを戯画化したような感じで、なよなよくねくねする度に笑える。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | 若尾文子がやばすぎ。最初っから最後までフェロモン垂れ流しで喘ぎっぱなしって感じ。平幹二朗と二人で食事する座敷の場面で、話しかけながら少しずつ擦り寄ってくる姿の色気といったら! [review] (緑雨) | [投票] |
★3 | 日本家屋と庭と、重く美しい美術がいい。あまり動かないカメラが、不毛さを知っていていい。おんなたちの自我がそのままうずまく世界もリアルでいい。そこで男の自我はどう流されるのか、というがテーマかな。でも、それを描くには、たとえば『8人の女たち』みたいにコメディのほうがいいんじゃないかな。若尾文子の過剰な演技はそれを知っていたんじゃないかな。シリアスにやったらたぶんもっと混乱した映画になったろう。 (エピキュリアン) | [投票] |
★4 | こゝでも増村保造のキャラクター造型は徹底的だ。特に若尾文子と梓英子の母娘が見せる陰鬱さは尋常じゃない。敵役である京マチ子の得体の知れない不気味さもいい。
[review] (ゑぎ) | [投票] |
★4 | ∞世代に渡って引き継がれる男女の泥沼劇内の、止まる素振りを見せない永遠の男女関係を増村保造が鬼のように活写。また、若尾文子の作中での止めどなく流れる涙は、これまでの増村保造との仕事を思い出しているかのようであった。 [review] (ジャイアント白田) | [投票(1)] |
★3 | 一見ご立派すぎる意見の持ち主ではあるが、あなただけには言われたくない!っていわれそうなウザい愛人1号と、めちゃくちゃに淫らだけどかわいくて憎めない女の対比。なんで捨てられた女がエラそうにしてるんだ!!って息子も言わないかな、フツー。フツーの家庭じゃなかったからしょうがないのか。 [review] (Shrewd Fellow) | [投票(1)] |
★2 | 台詞が・・・脚本が「ソレはないでしょう!?」と現代女性の怒髪天を誘う出来。巨匠もハナクソほじりながら映画を撮ることがある模様です・・・ [review] (ボイス母) | [投票] |
★3 | 増村と若尾の表現する女の情念もここまで来るとさすがについて行けない。若尾文子もただ気の狂った不気味な女にしか見えない。 (直人) | [投票] |