[コメント] 偽大学生(1960/日)
ホシュヲ、タオセ、ホシュヲ、タオセ、ホシュヲ、タオセ・・・・・。
当時学生運動を批判的に描くことが大衆に受けたのかどうか知らないが、痛烈な学生運動批判になっているだけでなく、容易に組織へ埋没させてしまう「個」しか形成できない日本社会そのものに対する批判にもなっていて、現代日本にも怖いくらい通用する、社会批判の大・大傑作!
同時代に同じテーマ(学生運動)を扱った大島渚の『日本の夜と霧』の未熟さと比べてほしい!これぞプロ、こういう冷徹さを保ちながら観るものを楽しませる配慮も忘れない(といっても若尾文子の濡れ場が見られるわけじゃないよ)作品が生まれ続ける限り、わが日本もまだまだ大丈夫という気がするが、40年前の批判がいまだに通用する所が空恐ろしいのである。
80/100(01/04/03記)
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