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[コメント] 人情紙風船(1937/日)
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★5シャレにならない今のご時世だけに、むやみにすすめるのをためらってしまう。 [review] (くたー)[投票(10)]
★5シンザ・・・・悪くてイナセで魅力的な男・・・(ぽ) [review] (ボイス母)[投票(6)]
★4群像劇を行うときの、過度なまでの客観性の確保に監督の非常なクレバーさを見る。 [review] (Kavalier)[投票(5)]
★4薄く軽い紙風船。薄い壁を隔てた二人の男の、遠い距離。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
★5堪らない。 [review] (ナム太郎)[投票(4)]
★5一画面、一画面に生きることの孤独と悲惨が花火さながら炸裂している。意地をはり、義理を立て、筋を通すことのなんと切ないことか。意地を捨て、義理をかき、筋を曲げることのなんと情けないことか。進むも、退くも冥府への道。 (ジェリー)[投票(3)]
★3ああごめんなさい。わたしにはこの映画が「日本映画の最高傑作」とまでいわれる所以をさっぱり感じ取れませんでした。(03.03.03@高槻松竹セントラル) (movableinferno)[投票(3)]
★5本当なら“新しい山中貞雄”誕生の転機となる作品だったかもしれない [review] (ペペロンチーノ)[投票(3)]
★4美術の集積度が窮乏の豊饒さに至る撞着は人間の鋳型の次元へ翻案され、無能の執拗な定義づけを始める。シニシズムは不幸の圧縮と加速には加担せず、長十郎を翫右衛門と対比させることで、ダメ男が退治されるまたひとつの撞着した浄化へと向かう。 (disjunctive)[投票(2)]
★4チトサビシイ…どころではない。哀愁、寂寥、というよりも絶望という形容こそが相応しい。 [review] (緑雨)[投票(2)]
★4悪弊の淵に沈んだ庶民も山中の手に掛かれば、踏み付けられてもへこたれない独特のしたたかさを持った魅力的世界と描かれる。 [review] (G31)[投票(2)]
★5すごく大好きな作品だけどもう・・・(涙) [review] (入江たか男)[投票(2)]
★5追い詰められ踏み付けにされてきた人間達のささやかな復讐。雨の中に立ち尽くす浪人の姿はあまりに痛々しかった。 [review] (ハム)[投票(2)]
★4これが武士の妻というものなんだ……。 [review] (なつめ)[投票(2)]
★5今さら作品について言及するほどの目巧者でもないが、ここで語られる人生は『丹下左膳餘話 百萬両の壷』と対で存在するからこそ美しい。人情は紙紙風船の如く軽く、壺を肴に遊び呆けるほどに豊かだ。どんなに世知辛い世情でも生は可能性に溢れ、戦地に散らすほどに軽くはない。 (るぱぱ)[投票(1)]
★4浪人海野(河原崎長十郎)と妻(山岸しづ江)に浴びせられる容赦なき仕打ちは、山中貞雄の過去の完全否定であり、止め処ない反抗心だけで突き進む新三(中村翫右衛門)の生き様は、将来の展望なき不確実さの具現だ。時代の空気と作家の足掻きが生んだ悲壮だろう。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
★5現存する山中の前二作に描かれた小市民やアウトローであることの幸せが、ここでは裏返しになって私たちを襲ってくる。仕官の道を断たれて豪雨に立ち尽くす河原崎長十郎の顔が闇に白く浮かび、私は画面に殺される。史上最も厳しい円環構造の映画。これは一篇の悲劇ではない。それは、永劫に続く。 (3819695)[投票(1)]
★2確かに江戸の貧乏長屋の活写は見るべきものがある。しかし語られる物語の薄弱さが、自分を画面の外に踏みとどまらせたままだ。ペシミズムの羅列が如何に戦前の淀んだ空の色を移そうと、虚無は虚無から先に進むことはない。 (水那岐)[投票(1)]
★5人気のない真昼の江戸の町をゆく金魚売りはキリコの絵のようにシュールだ。戻りたくとも戻れないその場所にあった平安。山中の厭世はひそやかに通り過ぎる。紙風船に吹く風のように。 ()[投票(1)]
★5並々ならぬリアリズムで、胸にささる映画。 [review] (シーチキン)[投票(1)]
★465年前の作品なのに、実にタイムリーな感じがしてしまった。それだけ世の中変わってないってことなのか。(02/11/22 池袋新文芸座) (太陽と戦慄)[投票(1)]
★5昔、BSで見たんだけど、今は何処に行けば見れるんだろう。。。 [review] (ベルファスト・カウボーイ)[投票(1)]
★3うだつのあがらない奴等が一泡吹かせようと結託して、 [review] (たかやまひろふみ)[投票(1)]
★5可笑しくも悲しい、紙風船の様に吹き飛ぶ人生。 (もしもし)[投票(1)]
★5もっと頻繁に上映・放送するべき。 (dahlia)[投票(1)]
★5出口無しの貧乏地獄でも人々は矜持と楽観を手放さない。多くの人物を交錯させつつ、それらを抽出した脚本の妙と中村河原崎の体現する豊穣なダンディズム。ペシミスティックな怒濤の終局は山中の夭折と映画史的符合を成し神話的でさえある。 (けにろん)[投票(1)]
★5山中貞雄の遺作。観終わると暗澹とした気分になる。 (丹下左膳)[投票(1)]
★4若い頃に観てその暗さが気に入らなかった映画だが、おっさんになって観るとしみる。どこをとっても映画だなと思う。ヤクザのシマで平気で盆を敷く、新三という町人の無頼がいい。 (ペンクロフ)[投票]
★4ネットで見た。名作。描写と役者の演技。紙風船のあつかいなどベタだが、最後まで目が離せなかった。 (ぱーこ)[投票]
★5哀しくも愛しい物語。見たあと人生が、そして人間がいとおしくなる一本。 [review] (ピカレスク)[投票]
★5世界映画史上の傑作達は戦場が奪っていった。この作品を観て強くそう思う。 (前田君)[投票]
★5喜劇と悲劇がうまく混ざり合ってる。 (マライヒ)[投票]
★4人の世は今も昔も変わらない。金、権力、持っている者は持っている者とくっつき、ない者はない者とくっつく。人をあてにしてはいけないし、あてにしなけりゃ生きられない。雨が降る。雨が降る。ああ、人の世に雨が降る。 (KEI)[投票]
★3この世は人情紙風船。浮き沈みの激しい御時勢。ひと風吹けばサッと舞い上がるが、川に落ちでもすりゃ、そのままドンブラコ。期待で膨らんだ儚い夢も、しぼんでしまうのはあっという間。 (AONI)[投票]
★4雨の情景など日本的情緒の映し出し方が本当に素晴らしいですね。小道具の使い方も効果的です。 (TM(H19.1加入))[投票]
★5「髪結い新三」とかいうタイトルにしたらダメだったろう。誰もが言うが、戦争がなければ日本映画の歴史も変わっていたかも。日本のベルイマン。 [review] (chokobo)[投票]
★3まぎれもなく日本を描いてるとは感じるのだが、ここで描かれたことがわからなくなってる自分も意識せざるを得ない。長屋はこういう感じだったんだろうなと思わせられた。 (coma)[投票]
★5山中の演出が素晴らしいのは勿論だが…。河原崎長十郎の表現力には二度見て二度とも驚愕した。黒澤が『生きる』で志村喬に求めたのは確実にコレだろう。 (町田)[投票]
★4物凄く暗い話なのに全体的にサラっとしてて何か印象に残りにくいが、やっぱり隅々に至るまで良く出来ている。70年前の作品なのに古臭く感じないのも衝撃的だし、ラストのカットに全てを凝縮してて堪らない。太平洋戦争の遺した映画界への傷跡は計り知れない。['07.8.15早稲田松竹] (直人)[投票]
★3百萬両の壷』の幸せな余韻に浸ったまま観たら、あまりの救われなさに背筋の凍る思いがした。すごく良いけど、やっぱりこれが遺作ではチトサビシイ。もっと見たかった。 (リーダー)[投票]
★5鑑賞後、しばし呆然としてしまった。あの侍の哀しい笑顔が焼き付いて離れない。 (ネギミソ)[投票]
★5日本が誇る、まさに非の打ち所のない映画。 (Cuppy)[投票]
★5まさに人情、悲劇的な最後にも熱く心に残るものが・・・・ 時代劇苦手な私がここまで好きになるのはめずらしいことです。 (ぱんな)[投票]
★5悲劇的な最期と、どぶを流れる紙風船。20代で映画が撮れた良き時代に戦争があったことを悲しく思います。 (動物園のクマ)[投票]
★5山中貞雄亡き後時代劇は死んだ」と溝口健二が言っているが、それもあながち大袈裟ではない気がする。 (Yasu)[投票]
★5昔テレビで放映した時、録画に失敗して途中で切れているんだけど5点です。 (ユージ)[投票]