[コメント] ドライ・クリーニング(1997/仏=スペイン)
ある潔癖症の男の、羞恥心についての物語で、役者の演技力も然ることながら、青と黄の対比を基調とした艶のある画面に、グイグイと引き込まれた。
私の好きな映画には、鍵となる重要な台詞があり、それは往々にして、ドラマ本筋とは余り関係ないところで発せられる。
『ドライ・クリーニング』では、最初に夫婦がショーパブ「La Nuit des temps」に出かけ、ダンスを踊る場面でそれが聞ける。
苦手なダンスを恥ずかしがる夫に対して妻が云う台詞「大丈夫よ、誰も観てやしないから」。
それ以前、そしてそれ以後の、夫の思考と行動の総てを総括し予言する、実に効果的な一言であった。
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