★3 | 日活ロマンポルノをポルノ抜きで描いたようなる漁村の性的放銃。コメディのようだが別に弾ける訳でもなく。 [review] (寒山拾得) | [投票] |
★3 | 閉塞的地域社会の中で悶々と燻り続ける青年よりも、老いてなお盛んなお爺ちゃんに目を奪われる。 [review] (クワドラAS) | [投票(3)] |
★5 | 中島の私小説ミニマム世界が実験心ある黒木のフィルターを通すことで神話的に拡張した。凡庸な主人公の周りのキャラクター達は追憶の中で濾過され永遠なる切なさに封印されるだろう。旅立ちと決別の希望と悔恨が鮮やかに呈示されたラストは永久不滅。 (けにろん) | [投票(4)] |
★4 | つくづく共同体というのは暗黙の了解、閉塞と醜への忍従の共犯関係だな、と些かうんざりする。脱出願望の根拠たる「青春」という名の自意識もかえって人を責め苛む。そして共犯と隠蔽の象徴としての「祭り」。「うんざりする」のは、依然としてそれが当を得て普遍化しているからで、遂にこれが今『松ヶ根』を経て『ヒーローショー』に至るのか、と考えると心底滅入るが、横溢する黒い笑いは正直好き。
[review] (DSCH) | [投票(2)] |
★5 | 劇中で、脚本家を目指す彼が「新藤さんって人が人間は誰しも・・・(略)」って台詞を吐いているけど、これってやっぱり新藤兼人氏を意識してるよね。 [review] (氷野晴郎) | [投票] |
★4 | 閉塞感がすごい。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 右を向いても左を見ても、性性性の話ばかり。「他に楽しみはないのかよっ!」と言いたい所だが、まぁ、無いんだろうな。色ボケ爺さんの物語が凄いよ。 [review] (青山実花) | [投票(2)] |
★3 | 南国だろうが海辺だろうが閉塞状況は生まれることを語って偉いが、江藤潤にはもっと圧力をかけてほしい。まだ余裕があるように見える。あるいは殺人/自殺/発狂に至ることすら許さない余裕を予め内蔵していることこそが閉塞共同体の地獄か。とりあえずの決着の身振りとしての「万歳」はたとえば『お引越し』も。 (3819695) | [投票(3)] |
★4 | この、暗くて無茶苦茶な物語、を、ここまでバランス良く仕上げた黒木監督の実力はもの凄いものだと、正直感動出来ました。 [review] (甘崎庵) | [投票(4)] |
★4 | 非常に「アジア」を感じさせる映画。「ここでは無いどこか」への憧れや脱出願望を見事に描いています。
(TM(H19.1加入)) | [投票] |
★5 | 「家を出ること=逃げ出すこと or 裏切ること」という考えは、この映画の公開から32年経ってどのように変化しているのだろうか?もっとも若者の独立のし難さはこの頃よりも増しているかもしれないが。文化的・経済的に若者の芽を摘む社会への挑戦の映画。 (カレルレン) | [投票] |
★3 | 如何にも日本らしい因習もの。脱出せずにはいられない田舎地獄。原田は兎も角として、散々観てきた世界な気がして特にインパクトを感じなかったが(3択の女王くらい…)、言われてみると他にこういう映画ないかな…。 (死ぬまでシネマ) | [投票(1)] |
★3 | 『松ヶ根乱射事件』のおおもとはこれだった。登場人物たちの泥にまみれた欲望に圧倒され、若者の衝動はむしろ抑えこまれてしまう。悲鳴をあげながらあたふたと逃げていく若者の無様な姿。甘美な感傷などまったく抱けない若者の故郷。 (グラント・リー・バッファロー) | [投票(3)] |
★3 | 主人公の立場と自分のそれとがまったく違うことに最後まで妥協点を見出せず。豪華絢爛波瀾万丈ならば他人の身の上話も面白かろうが、こんな暗く惨めなのではねえ…。[Video] (Yasu) | [投票] |
★5 | 逃げても逃げても追ってくる人々。これは凄いぞ青春ホラー映画 (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★3 | ある意味、黒木和雄の真骨頂な作品。田舎の暮らしの中で、それなりに事件が起こるものの、良く言えばこれだけ淡々と、悪く言えばこれだけかったるい演出なのに、飽きさせないのだから凄い。 江藤潤、ハナ肇、馬渕晴子、浜村純、絵沢萌子ら主要キャストは皆、これ以上無いハマり役だが、ラストの原田芳雄が格別に素晴らしい。あと、土佐弁がやっぱり良いなぁ。['05.6.29DVD] (直人) | [投票] |
★5 | 『祭りの準備』を死ぬまで続けたい。 [review] (町田) | [投票(2)] |
★5 | この主人公にとって、まず東京があるのではなく、故郷を出ることが先にある。だから、東京の魅力とは、それ自体自律的なものではなくむしろ故郷との対応関係の中で表れでるような相対的なものではないだろうか。 [review] (蒼井ゆう21) | [投票(2)] |
★5 | 故郷という名の底なし沼。友も隣人も父母も祖父も、青年をこの地から逃がすまいと絡み付いてくる。開け放たれた性欲は閉ざされた沼(村)の中でのみ囁かれる。この汗ばんだ脚本と乾いた撮影の素晴らしい調和。まったくもって隙の無い作品に仕上がっている。 (sawa:38) | [投票(3)] |
★5 | 周りの現実を真正面に見、人間を知り、ここにはないどこかに出発する。それが青春だろう。素晴らしい秀作。すべての出演者が江藤の門出を祝福している。ラストのバスから見える暗黒は今から何かが始まる原点なんだろう。青年よ、どこにもない場所に行け。 (セント) | [投票(5)] |
★4 | 恐ろしいほど真摯に描かれた人間の“業”。それを呑み込む雄大な海。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票] |
★5 | 生ぬるい汗の香りに満ち満ちた、故郷という名の蟻地獄。親さえもがいつか脚に齧りつこうと狙いつづけている。執拗にリフレインされるメロディラインがその陰惨さに拍車をかける。それは永遠に続く祭祀的コミュニティの象徴だ。 [review] (水那岐) | [投票(9)] |
★4 | 西欧化された表層のせいで、、なんか後ろめたいというか、それは後退ないし堕落である、と感じている土着的な幸福感を、素直に喜んでいいのかもしれない、と思わせられました。そんな土着的なものが自分の中にも残っていたことさえ、忘れていた。自分がアジアの一員であることを、ちょっと喜びたい。 (エピキュリアン) | [投票(2)] |
★5 | 中島丈博の私小説世界を黒木和雄が完璧に映画化した傑作。ハナ肇の父も、その父の浜村淳も、竹下景子、杉本美樹、桂木梨江のチチも甲乙付けがたく素晴らしい。もちろん原田芳雄の演技にも心からバンザイしてしまう。 (ナム太郎) | [投票(3)] |
★4 | ひたすら閉塞した情況を描く映画でありながら、希望らしきものを感じさせてくれのが嬉しい。この世界の外にもまた世界があるのだと、僕にはそう感じられた。 (ハム) | [投票(2)] |
★5 | 僕にとっては何より原田芳雄である。 [review] (きいす) | [投票(5)] |
★4 | 赤ちゃん生みたくなった。 (picolax) | [投票(2)] |
★5 | 何かに立ち向かう青春は、たとえ敗れはしても美しくすがすがしい。何かを捨てる青春は、卑怯であり醜くもある。何から逃げ出す青春は、ぶざまであり見苦しくもある。しかし、まず捨てて、そして逃げ出さなければ、立ち向かうものが見えてこない青春もある。 (ぽんしゅう) | [投票(9)] |
★5 | 田舎者でも知らない田舎がここにあった。 [review] (マッツァ) | [投票(6)] |
★5 | 地方の閉鎖的な社会、お隣り感覚の性交渉、『ラスト・ショー』との近似性を感じさせながらも、このエネルギッシュさと湿度の高さ。まさに純日本産の青春映画。 [review] (くたー) | [投票(3)] |
★4 | 本当の脱走映画。小便臭い映像と、悪夢のような物語。こんなところからは逃げるに限る! (リーダー) | [投票(1)] |
★4 | 杉本美樹にぞっこんです。わざわざ土佐まで行って、あのホームに立った覚えがあります。 (動物園のクマ) | [投票] |
★5 | とうの昔に祭りは終わり、祭りの思い出さえ多分忘れた今、みんなどうしているんだろう (metaphysica) | [投票(2)] |
★3 | 若き日の竹下景子よりも原田芳雄の印象が強烈。 (丹下左膳) | [投票(1)] |
★5 | 竹下景子が若い。原田芳雄もよかった。 (ユージ) | [投票] |