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[コメント] 萌の朱雀(1997/日)
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★316ミリフィルムのブローアップの質感。家屋の中の、ゆったりとしたドリー移動。逆光。斜面に建った家。その家屋(居間)の中に置いたカメラから、縁側の向こうに緑の山を映した画面が美しい。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
★3山深い村で静かに営まれる或る家族の物語。地元の中学生尾野真千子の戸惑いがちな演技が、「戸惑いがちな中学生の胸の裡」を表し初々しい。☆3.5点。(再見にて改訂) [review] (死ぬまでシネマ)[投票]
★3既視感のある作風は侯考賢以前に作られたものならと思わされる。田村正毅の映像は狙った反ドラマチックなものを的確に収容するのだが、介入する非日常のシュールやドラマラスな恋慕を掬い切れない。抑えたトーンが何とはなしにあざとく思えるのだ。 (けにろん)[投票(1)]
★2映像だけでもストーリーが伝わることを心がけているスピルバーグならなんというか。 [review] (jollyjoker)[投票]
★3無論河瀬直美にも才能はある、しかしそれは映画とは何も関係が無い。本作の画面の質は田村正毅の才覚に拠るところが大きいでしょう。溝口健二を意識したと思われるあの見事なクレーンショット、あそこで締めればいいものを何故村人のポートレイトまで付け足してしまうのか。その無神経さに苛立つ。 (赤い戦車)[投票]
★5村人のポートレートなど劇の進行と無関係に差しこむのは、本作がドキュメンタリーだと考えれば腑に落ちる。この人たちも、いずれここからいなくなるのだ。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★3ゆっくりと呼吸するような河瀬直美の間と、まばゆい輝きを発する田村正毅のショットの連動に、中国や台湾の良質な映画が持っているのと同じアジア的な自然と人間の息吹を感じる。登場人物の感情はさておき、互いの関係はもう少し親切に説明して欲しかった。 (ぽんしゅう)[投票]
★4この作品が新人というのはあまりにもできすぎです。それはこの作者が、過去の映画を良くご存知だからです。 [review] (chokobo)[投票(1)]
★4 説明的な台詞を排し、行間を読ませるような演出で鑑賞者の感性に委ねる為、コオロギやヒグラシの泣き声に和んでいると寝てしまう恐れがある。 [review] (TOMIMORI)[投票(1)]
★3カンヌで評価されるタイプの作品であることは間違いない。 [review] (RED DANCER)[投票]
★2画が汚い、といって悪ければ説明的、言語的。シナリオをただ映像化しただけの極めて退屈な凡作で、映画的創意工夫の痕跡が感じられない。 (shiono)[投票]
★3あたしにとっては、いたいけな少女の恋模様だけが評価すべきところ。人間関係はわかりずらいし、あの母親(妻)の全てのシーンの表情が「嫌い」。 (あちこ)[投票]
★2素人を出すのはいいとしても、撮る方が素人なのは問題。何が起こって、誰が何を思ったのか、解説を読まないとわからない。 (檸檬)[投票]
★5妙なリアル感と自然美を強調した映像で綴った、結実できない血縁者の愛情と朽ちていく過疎の村。悲観的な人間社会の現実だけど、根底には自然世界の優しさがあるのがいい。 (しど)[投票]
★4家族が一つになるとき。 [review] (ちわわ)[投票(3)]
★3痛い。この映画は身を切られるような痛みを伴う。風景やノスタルジーに浸っている場合ではない。 [review] (ゆの)[投票(2)]
★2疲れる。イライラする。『2001年宇宙の旅』のオープニングの風景のシーンだけが延々と続いている感じ。いつまでたっても本編が始まらない、みたいな。自己満足臭がプンプンしてくる「アートしちゃいましたからミニシアターで流してね」系映画。 (24)[投票]
★3人も自然も美しい。だが、時々ほんとうに耐えられないほどの退屈をかんじた。 [review] (worianne)[投票(1)]
★4どっしりとした風格のある映画です。映像もいいね。過疎地の思いをある家族の崩壊に託しているわけだが、現地の住人の表情・自然を通して哀しいほど私たちに伝わる。 [review] (セント)[投票]
★2監督の子役に対するセリフ付けや性格付けがコントロールが行き届いて、見てるこっちはそんな考え方子供はしないだろ、と。でもエンターテイメント志向でも無いみたいだし。映像は上手いけど・・・ (t3b)[投票]
★4感想 [review] (クワドラAS)[投票(4)]
★3変わり行く家族と変わらない自然の対比がすばらしい。自然の描写が実に美しく切なさを誘う。ただし、全編にわたりさりげなさを装う意図が見えすぎ。作品の底が浅くなった。 (ジェリー)[投票]
★3雰囲気とか作りとか音楽いいんだけど、俳優の演技が下手。一年に一度ぐらい見たくなる映画。 (Madoka)[投票]
★2反則なコメントだが、監督自身が書いた小説版を読むと、映画は思わせぶりなだけで、実は幼女向け少女漫画となんら変わらないことが明かになる。栄介の人物造型とか夢子ちゃんかと思ったよ。 (Kavalier)[投票]
★3緊張感をはらんだうえでの静謐さというよりは、情念がすっぽり抜け落ちているゆえの静謐さ。(レビューは後半部分の展開に言及) [review] (グラント・リー・バッファロー)[投票(3)]
★2かったるい雰囲気とテンポの悪さに退屈さを感じずにはいられない。 (kazya-f)[投票]
★3私は、こういう山奥の、人影はみないけど、それなりに道があって、人の手が入った森林がある風景は大好きです。一日中見てもあきないです。でも… [review] (シーチキン)[投票]
★4美しい映像に加え、人々の表情やたたずまいが実にナチュラルで、カメラの存在を感じさせないのは凄い。しかし、ただでさえ少ない台詞が、非常に聞き取りづらいのには閉口した。海外で評判が良かったのは、字幕があったおかげかも。 ()[投票]
★5映像だけで、これほどまでに感動したのはたぶん初めてでした。 この映画に出会えてよかったです。 (OCTA)[投票]
★5面白いカメラワークと優しくて温かさが感じられる映画。語原が持つ独特の個性が上手く活用され、人物に花を与えより一層輝きを増した演技に結びついていた。地域文化を生かした風習が更に良い刺激を齎す。日本はアニメだけが世界に通用するなんておかしい! (かっきー)[投票(2)]
★3萌える緑。橋口譲二の写真集のような映像。市井で暮らす人の顔には、 役者には演じきれない物語がある。ETVの河瀬直美特集を興味深く見たが、 この映画には、彼女らしさ(きっと人間が好きなんだろうな)が溢れていた。 (Linus)[投票(3)]
★4静謐な美しさのなかに秘められた、深淵としての歴史/神話。 [review] (crossage)[投票(2)]
★4決して上手い映画ではなく、不器用なうえに、素人の素の顔と美しい自然描写で、すべてが狙ったものと誤って解釈されているところがあるのかもしれない。ないけど、それでも。それでも。快感でため息が出るくらいの美しさが、ここにはあるよ。 (ALPACA)[投票(2)]
★5作り物の映画に、あれだけの真実を感じさせられるのは凄まじい。ドキュメンタリーの現実感とストーリー映画の楽しさを一辺に楽しめる秀作中の秀作。 [review] (renren)[投票]
★2みんな心からいいと思ってるの?周りのムードに流されてるだけじゃないの?・・・どうも、そんな懐疑心がぬぐい去れないカンヌ映画祭カメラドール受賞作品。だったら、國村隼に主演男優賞やれよ。 ()[投票]
★4淡い恋心と、美しい日本の風景が印象に残りました。静かに浸りたい、そんな映画。 (na ka)[投票]
★4繊細で儚げな父の姿。國村さんの演技に涙々。 (こぱんだ)[投票]
★4皆何かしら我慢している不健全な映画。その重苦しさが歯がゆいような心地よいような....。カンヌでは日本人の美徳と思われたんだろうな、でも確かにそうだ。 [review] (kaki)[投票(2)]
★3日本にこんな素朴な作品があったとは。。 素朴なところ、淡い恋がGood. (debussy)[投票]
★3私はこの人の作品にはなにか消化しきれない不十分なものを感じてならない。画面の広がり、作品の奥に漂う女性的な優しさ、それはいい、でもあともう一歩だ。個人的な提案だが、今度は自然ばかりではなく徹底的に人工的なものを描いてみてはどうか?都会の喧噪、無機質なビル群など。さもなくばドキュメンタリー専門にでもやったほうが、この人は向いていると思う。 (takud-osaka)[投票]
★2残念ながらカンヌの受賞は文化的価値の側面を評価されたものではないだろうか。河瀬直美が持っているであろう「生きるとは?愛とは?」といったテーマも期待したほど見られなかった。次回作に期待。 (cupel)[投票(1)]
★4いろんなことを考えながら観た。映画の流れも早くなく調度良かった。 (コマネチ)[投票(1)]
★3淡々としたなかに、見えない感情がぷんぷんしてて、鳥肌立つ思いだったす。ただ好きかといわれればそうではないです。ただ、びくびく感じるものがあったす。 (カノリ)[投票(1)]
★4 科白がわかりづらく、ストーリーもわかりづらいのだが映像がリアル。今時の日本映画としては傑出した作品だと思う。 (シプ)[投票(1)]
★4昼間の家内の薄暗さ。寡黙な人々。村人の飾り気の無い笑顔。 [review] (マッツァ)[投票(1)]
★5奇跡的作品。もう一度作ろうとして作れるモンじゃない。 ()[投票(1)]
★5言葉にできない瞬間というのを。それを映画だと思うとどうして待つことができない? あのシーンの間、間というもんじゃないね、あの時間は、ほんとに映画の常識じゃ語れないドキュメンタリー紙一重は河村監督の天性のセンスだと思うのはボクだけだろうか。 (まご)[投票(1)]
★4こぼれ続けるやるせないため息や視線が、思い出したかのように時々ふと台詞になる。それは甘い感傷ではなく、もっと切実な心の澱のようなもの。だからこそ山の緑は、それを糧としいっそう強く(静かに)瞬くしかないのではないか。 [review] (tredair)[投票(4)]
★5人物関係がはじめよく分からなかったのが唯一の難点。セリフが極端に少ないが、言葉はなくても映像から登場人物の思いが聞こえてくるような気がした。少女の恋心があまりにもいじらしくてせつない。 (ことは)[投票(5)]
★4婆の顔。 [review] ()[投票(5)]