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[コメント] ラルジャン(1983/スイス=仏)
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★5畏ろしい。これ以上1mmも0.1mmも動かせない。全く揺らがない。隙が全く無い。 (週一本)[投票(2)]
★5カメラを持った男』(1929) ×「ドストエフスキー」(1821-1881) の直系です。 [review] (Ikkyū)[投票(3)]
★4厳格にして静謐な世界。欲望と運命のアイロニカルな19世紀的陰鬱さを、唯一無二の映画的反応で描き切る真の芸術としてのGOOD映画 [review] (junojuna)[投票(3)]
★4イヴォンを家に招き入れた婦人は言う。もし私が神なら悔い改さえすれば、あなたを赦すのに。金銭欲と保身のための不実の蔓延は、人が人であることの不幸の証しであり、幸福どころか平穏を求めることすら危うい世界なのだ。それが現代だとブレッソンは言っている。 (ぽんしゅう)[投票]
★3各シーンは短く刈り込まれて、時には切れ味鋭く、斧を振り上げたシーンなんぞはドキッと息が止るほどだ。内容的には、製作から30年たった現在(2013年)こういう社会の不条理人間不信は、よく聞く当たり前の話になり下がり、新鮮味はなくなった。先見の明という点ではさすがだと思う。 (KEI)[投票]
★285分の映画とはとても思えなかった。異様に長く感じた。特に後半は退屈で冗長の極み。不条理劇というのかもしれないが、話のつながりが突飛過ぎるせいか3時間くらい見ていたような気がする。 [review] (シーチキン)[投票]
★4シンプルでストレート。衝撃は大きい。これは『映画的』!まさに! (あちこ)[投票(1)]
★2結局、容赦ない非人間性に徹するこの演出の極限の簡潔さに「峻酷」「冷厳」「苛烈」等々の畏れを覚えるには、観客自身の人間的な眼差しが前提になる。僕のように非人間的な観客には、機械人形の所作でも眺めているような無関心の眼差ししか保持できない。 [review] (煽尼采)[投票(2)]
★5暴力シーンを一切画面には映さないのに、滲み出るこの不吉さ、禍々しさ。音の使い方といい、カットとカットの繋ぎ方といい、全編がもう驚きの連続。主人公が斧を振り上げるただのワンカットに、凡百のアクションやホラーが束になっても勝てるかどうか。 (太陽と戦慄)[投票(3)]
★4偽札は、トランプのジョーカーのように人を伝い、最後に手にした者に世界の不条理を喰らわせる。そこに人の意志が入り込む余地は一切ない―その「世界の原理」を映し捕らえるこそが「映画の原理」である、とブレッソンが最後に語ったように思えた。無情の世界、映画の臨界点、その名は『ラルジャン』。 ()[投票(4)]
★5理想的な映画。余分なものを削ぎ落とし、とにかくソリッドに仕上がっている。 (赤い戦車)[投票]
★5世界最強の映画の一本であることは間違いない。この世の99パーセントの映画は『ラルジャン』に1ラウンドKO負けを喫する。なんとか12ラウンド戦い抜くことができる映画でさえ数えるほどしかないだろう。映画の極限。人間の極限。世界の極限。 (3819695)[投票(5)]
★5我々が日常目にする出来事はこの程度で、耳にする言葉はこの程度、と言わんばかりの省略。恐ろしいほどの緊張感。手とドアのせい。『スリ』や『白夜』の楽観がない。 (動物園のクマ)[投票(1)]
★4前半は詩情漂う美しい映画。後半はどうということはないつまらない映画。 [review] (田原木)[投票]
★5厳格なまでに無駄を省いた演出。その画の積み重ねのリズムがとける老夫婦宅における描写。ある意味、残酷なまでの緑の美しさ。その静寂を打ち破るクライマックスの恐怖。 [review] (ナム太郎)[投票]
★4この主人公がとことん悪の道を極める「必然性」が前半部分、しつこい位に描かれてあるので、どんな残酷な犯罪を犯しても観る者は納得せざるを得ない・・・。その辺がトリッキーで面白い。 (SODOM)[投票]
★5カラー作品における色の演出。 [review] (たわば)[投票(7)]
★4これは「無駄が無い」と言うより、むしろ「必要だけがある」のだと思う。たった85分の驚異。それなりに映画文脈は分かるつもりでいたので、かなり面食らった。暖かみも嘲りも持たぬ超俗的なまでに冷静な視線。でも、こんな映画ばかりじゃ、辛いよなぁ。(笑) (HW)[投票(2)]
★4映画的映画の教科書のよう。言葉で説明せず、映像で。いつの間にか主語が変わっているのに気づかず、何か分からないな、と保留しちゃおしまい。ほんの小さな出来心… [review] (マグダラの阿闍世王)[投票]
★5 失ったものを取り戻すには、あこがれだけじゃダメなのだ。 [review] (にくじゃが)[投票(10)]
★5世界一厳格な演出。世界一厳格なスペクタキュラー。 (ゑぎ)[投票(3)]
★5後悔も罪悪感も快楽も感じられない感情不在の顔が恐かった。だからこそ、存在感が強烈に強く、無の概念を示すかの様にも感じられた。観るに対し、見事に逆説を捕らえた監督の、荒業の策略に嵌った。崇高なまでの完璧な即物性が描かれている。 (かっきー)[投票(2)]
★3どのシーンも何が起こっているのか分りづらいのでいちいち推理しなければなりません。 (24)[投票(3)]
★5ブレッソンはトルストイと全く逆の方法で、見事に神話を、あるいは奇跡をフィルムの上に創った。 [review] (ALPACA)[投票(9)]
★5「もはや善は通りすぎた。」と語るブレッソンの言葉通りの映画だろう。 淡々と進む物語の根底には映像には映らない何かが見える・・・。それを見せている我々の想像力とブレッソンの力量は恐ろしい。 (教祖)[投票(7)]
★5数枚のニセ札によって歯車が狂いはじめる人生。その緊張感。一つ一つのショットが何もかも完璧に語っていき、全く無駄がない。う〜ん名人芸。 (ドド)[投票(1)]
★5一見静かで何も起こってないかのうようなシーンでも、その裏にふつふつと沸きあがる暴力的な情念を明らかに感じる。だからそれが表に出てきたときには心底恐怖を感じる。結末はもうホラー映画。 [review] (ジョー・チップ)[投票(4)]
★4若いときからブレッソンを見ていますが、これだけが波長がまったく違っています。静謐さがない。暴力的。余裕がない。遺作なんですよね。 (セント)[投票(2)]
★5キシェロフスキーの『殺人のための短いフィルム』を見た後、これと『バルタザール、どこへ行く』を見た。ブレッソンの作品には「絶対悪」という言葉が浮かんだ。理由などあってないような悪意、人間の持つ「業」なのだろうか。 (れいし)[投票]
★5ブレッソンという人は映画史から徹底的に孤立した存在だったんだな。これほど怖くて美しい映画を、これ以後の映画史は持ちうるのだろうか。 (岡田和雄)[投票(2)]
★3後半が無理矢理な気がしたけど。なかなか引込まれる映画でした。 (ころ阿弥)[投票]
★5余分な脂肪分をそぎ落としたような映画だ! (chokobo)[投票(1)]
★4観た後呆然となり、やりきれなかった。 (maya)[投票]
★4無駄のない運び。しかし、暗い気分にさせられる。 (丹下左膳)[投票(1)]
★5この映画を70歳で撮るとは…。呆然。 (nene)[投票]