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[コメント] 楊貴妃(1955/日)
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★3普通に観ることのできる出来である、にも関わらず物足りないのは何故だろうか。溝口的なパッションの高まりが終ぞ表れてこないからか。杉山公平のカメラは悪くない。 (赤い戦車)[投票]
★3一つ一つのエピソードに出てくる台詞は、よくよくかみ締めてみれば思いの外、味わい深い。「万人が喜ぶ政治などない」なんてのは鋭すぎてどきっとする。 [review] (シーチキン)[投票(1)]
★3しっとり纏めた佳作だが、『雨月』で無名の者の哀悼を行ったミゾグチが、なんでいまさら王朝戦記の悲恋なのか、というところで引っかかってしまう。体制側からみた『山椒大夫』という取り方もできなくはないが、その視点に深みがある訳ではなかった。 [review] (寒山拾得)[投票]
★2しっかり観たはずなのに記憶に残らない作品。この国のこの時代を描くのはどう考えても至難の業だと思う。敢えてさらっと撮った感じ。 (ルクレ)[投票]
★3全編通して軽い。というか胡散臭さが炸裂している。 [review] (づん)[投票(2)]
★3南田洋子がこの映画を決定的に日本映画にしたと思う。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票]
★3アメリカ的グラマーではなく東洋的豊満。桃のように妖艶。それでいて侵し難い気品。出来が悪いのは、京マチ子の美しさにさすがの溝口も呑まれてしまったから、と解釈してあげたい。 ()[投票(2)]
★3結局、権力と反乱の図式を描きたかったのか、楊貴妃の恋慕すなわち心の慟哭を描きたかったのか、どちらも中途半端のまま終わってしまった。 [review] (氷野晴郎)[投票]
★2森雅之京マチ子の夫婦役は『羅生門』と同じくベストコンビなのだ。とくに森は玄宗にぴったり。しかしいかんせん… [review] (りかちゅ)[投票(3)]
★2溝口健二小津安二郎との対比で議論してみよう。作家は自分の表現したいことを表現するために自分のスタイルを選んでいることがよく分かる。溝口が描きたいのはエネルギーであり、小津が描きたいのはエントロピーである。 [review] (ジェリー)[投票(4)]
★3せめて180分は必要であろう内容を、98分の尺にギュギュっと凝縮。ゆえに駆け足でダイジェスト的展開にビックリだし、溝口にしては大味で凡庸。ま、溝口特有のウジウジした芸術的演出をされても、それはそれで鬱陶しいから、これで良いんだが。['06.7.20VIDEO] [review] (直人)[投票(2)]
★4日本人によるあまりに日本的な、古代中国追慕。 [review] (ちわわ)[投票(3)]
★3美しい毒婦をヒロインに据えて宮中を描くと、毒婦は瞬く間に愛に殉じた天使の仮面にその顔を隠される。マリー・アントワネットを悲劇の王妃に描いた『ベルサイユのばら』はフランスでブーイングを浴びたが、さてこの王妃、中国人が見たらどのように映るものだろうかね。 (水那岐)[投票(2)]
★2うーん、いまいち。和食の職人料理人が作った中華料理、という感じ。2.5点。 [review] (ころ阿弥)[投票(2)]
★4杉山公平も大したもんだ!もう完璧なまでのスタジオ映画。何よりもこの色調の統一が凄い。唯一(?)ワンカットある行軍シーンのロケ撮影との色調の調和は一体どうしたらこんな事が出来るのだろうと思う。フィルムに悲しみと怒りが満ち満ちている。そしてその高揚が確実にフィルムに定着している。 (ゑぎ)[投票(1)]
★2≪美=権力≫の捉え方が弱い。楊一族の贅沢と国民の貧困の 場面が描かれず残念。 (マグダラの阿闍世王)[投票(2)]