コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 洲崎パラダイス 赤信号(1956/日)
- 投票数順 (1/1) -

★5たいした話じゃない。だが・・・・個人的な思い入れで5点! [review] (ぱーこ)[投票(17)]
★4色町の入り口といい、河っ縁といい、雨といい、頻出する小道具としての暖簾といい、映画的抒情をかき立てずには居られない魅力的設定の中で、人物を一刷毛の水彩で描いたような簡潔さが魅力。テーマの持つどろどろ感と表現方法の距離感が今もクールだ。 (ジェリー)[投票(8)]
★5虚無とか不毛とか殊更に言わずとも地に足をついたアンチドラマチックな日常のドラマを描きながら例えようの無い無常感が滲み出ている。ちんけな憐憫も同情も拒絶したそれは川島が狙ったものではなく本質的な諦念に根差しているらしい。クールと思う。 (けにろん)[投票(8)]
★4どんなにいい加減な生き方でも人生は続いていくものなんだなあ。 [review] (ハム)[投票(6)]
★5タイトルでさえあるのに、そのパラダイスを、橋を渡った向こうを、一度も見せないところが、素晴らしい。だから「隔たり」の映画になっているんだと思う。そこにある川は、なんども印象深く描かれるけどつねに危険な感じが漂う(ボートもね)。その空間の作りだけで、泣きそうになっちゃうよ。 (エピキュリアン)[投票(6)]
★5男と女の腐れ縁を描いた傑作。「女の人生男次第」(逆もまた然り)の言葉もあるが、相手にそうさせているのも、また自分。でも別れられない、これぞ宿命。 [review] (青山実花)[投票(5)]
★5お父ちゃんに買って貰ったオモチャの刀が川に流れて行ってしまう。この狭い土地で起きた僅かな時間と出来事など、何事も無かったかのように流れて行く。人生は非常で無常であるが、かつ希望もその流れの先にある。そんなナチュラル感が堪らなく良い。 (sawa:38)[投票(5)]
★4轟夕紀子新珠三千代が際だっている。黒澤のダイナミックさと成瀬の繊細さを併せ持つ、といえば言い過ぎだろうか。 (ゑぎ)[投票(5)]
★4観た後に爽快感が残る映画。二人の将来に何が待ち受けているか夢が持てる。 (りかちゅ)[投票(4)]
★5橋の向こうはパラダイス。男は金を持ってかれ、女は心を持ってかれるパラダイス。そんな橋の袂に巣食っていたら否が応でも男女の輪郭線はぼやけちまうんだ。 [review] (マッツァ)[投票(4)]
★4「コレは愛なのか?」セックスに首根っこ捕まえられて引きずり回される人々を優しく見守る名作 [review] (ボイス母)[投票(4)]
★5一線を越えないことのバランス感が見事だ。 [review] (ロープブレーク)[投票(3)]
★3こわっぱの私は、まだまだこの達観の境地には立てません。 [review] (づん)[投票(3)]
★4てんでだらしない役立たずの男に、ついついついていってしまう馬鹿な女。でも、あの頃は何処かにそんな奴らの居場所はあった。人間のどうしようもない愚かさが腸ににじみいる。轟夕起子の人情の匂いは砂漠のオアシスか。 (水那岐)[投票(3)]
★4三橋達也が本当に情けなくて素晴らしい。人生なんて、前に進んでるつもりでも実は同じ場所をグルグル回ってるだけだったりするんだろう・・・それをポジティブに受け入れるかのようなラストの爽快さ。ジメジメしない、カラッとした人生観に嬉しくなった。 (太陽と戦慄)[投票(3)]
★5何もないように見えるところにこそ何かがある、というオトナの視点を教えてくれる映画。 (オノエル)[投票(3)]
★4背景となる街の表情や地形が、登場人物の心情まで含んだ作品全体の趣を規定してしまう。ネオンゲートと橋、一段下った弁天様の境内、裏にボート乗り場のある朽ちかけそうな飲み屋、行きかう砂利トラ。女と男が吹き溜まり、また、吹き散らされそうな場所である。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
★4冒頭の勝鬨橋から、バスの車窓風景を挟んで須崎弁天町に行き着くまでの導入部の手際のよさ。新珠と三橋の間柄は情感豊かに、脇役との関係性はあっさりと客観的に。人間関係の濃淡の描きわけも巧みだ。 [review] (shiono)[投票(2)]
★4もう、「お見事」といいたくなるような巧みさです。無駄のないストーリー展開、ラストのまとめ方やすれ違いシーンの見事さ、せつなさの中にもかすかに残る希望等々・・・本当に素晴らしい。 (TM(H19.1加入))[投票(2)]
★5これぞ、最高の日本映画だ。芦川いづみのかわいさ、小沢昭一のインパ クトはもちろん、新珠三千代と三橋達也の目の演技が極上。音楽もいい し、画面構成もうまい。登場人物の明確な性格付けに、少しだけ動揺が 走る、でも人間は変わらない。シンプルでかつ深い映画のお手本。 ()[投票(2)]
★5すごく気に入った。子供の刀が川に流れていくショットすら好き。題名の、赤信号、っていうのがまたいい。 (tomcot)[投票(2)]
★4消えた町を記録してしまった文化財映画。この前跡地を散歩してきたのだが、轟夕紀子さんの居酒屋跡と思しき場所にウヨった北方領土返還の大看板が立っていて驚愕。追善供養碑に参って周りの雑草抜いてきました。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★4「やっぱり堅気が一番」とはいかない、男と女のリアルライフ。 [review] (田邉 晴彦)[投票(1)]
★4蛇の道は蛇。結局、元の鞘に納まる男と女の腐れ縁。しっかし、この三橋達也見てるとイライラしてくるゼ! [review] (chokobo)[投票(1)]
★3今度生まれ変わるときは河津清三郎になりたい。 (disjunctive)[投票(1)]
★5背の高いビルのないこの頃、東京の空は広かった。そこへ、どうしようもない二人の焦燥・ヤケクソ・欲望の昂ぶりを余すところなく表した音楽が流れる。放浪と無所有への憧れに満ちて甘美。 ()[投票(1)]
★3昨今は見掛けない心優しい名作。しかし珠玉の名作と呼ぶのは似合わない気もする。3.7点。 (死ぬまでシネマ)[投票(1)]
★5おいおいダメだよ場所が悪すぎるよ。恋人同士は不忍池でボートに乗っちゃいけないって言うでしょ。それと同じ。弁天様はね、芸事や盲人にはやさしいけど男女の仲にはめちゃくちゃ厳しいの。仲がよければよいほど嫉妬で怒り狂うの。下町暮らしなら知ってるでしょ。 [review] (tredair)[投票(1)]
★5川島雄三が見せる人生というロードムービーの一コマ。男と女は流れ、束の間天国(パラダイス)にたどり着き、そしてまた流れていく。[吉祥寺バウスシアター2] (Yasu)[投票(1)]
★5川島本人も気に入っている作品。どこがいいかといわれると困るが、不思議な魅力。と書いたが、今回スクリーンで見て1点アップ。ダメ男とダメ女の映画。 (さいもん)[投票(1)]
★5そば屋のお姉ちゃんが最高だあ。 (_)[投票(1)]
★4主人公の男女2人の関係性、人間性の描き方の上手さが光る。情緒のある間が冴える映像も秀逸。昭和30年頃の洲崎や神田(秋葉原)の街の賑わいも華を添えている。 (irodori)[投票]
★4ドキュメンタリー以上のリアリティが本作にはある。 [review] (甘崎庵)[投票]
★5浮雲』ほどドロドロではないにしても、男と女のどうしようもなさが身につまされるほどに伝わってくる。二人の関係を、いや、映画全体を支える轟夕起子が素晴らしい。 (3WA.C)[投票]
★4繊細な猥雑さ。何かが起こりそうで結局起こらない、そんな感覚が妙にスリリングだ。 (赤い戦車)[投票]
★4新珠三千代と芦川いづみのどちらかを選べと言われたら即答できない贅沢さ。 (TOMIMORI)[投票]
★3本当はもっと悲惨な境遇なんだと思うけど、能天気だね。これで何とかでもやっていけるってのは、物凄く生きる才覚のある人たちなんじゃないか。 [review] (G31)[投票]
★4轟夕起子さんがまさにおばちゃん!って感じで抜群だし、何気ないエピソードを見せつつも浮かんでくる男と女の関わり合いなんかはすごく的確でリアルなことに感心させられる。でも視線はほんのり温かい。どことなくフランス映画っぽい感じもいい。 (ドド)[投票]
★3主演らしい主演が少ない新珠三千代の代表作。全体としてパンチに欠け、やや物足りない。 (檸檬)[投票]
★3新珠三千代の、せっかちで男勝りで、蓮っ葉で男に甘い役が新鮮。宝塚の先輩・轟夕起子ともいいコンビ。川島雄三の陰の部分が色濃く出てると思うが、ラストは妙に明るい。['06.5.21VIDEO] (直人)[投票]
★4原作からエッセンスを抽出し、それを映画的に映像のみで表現することにかけて、川島雄三に勝る人は、日本にはいない。物語のかたわらには常に、豊穣な文学性が寄り添っていて、だからラストの余韻もひとしおなのだ。この作品は特にね。 (町田)[投票]
★4男は、コケティッシュな女に騙される。女は、情けない優男に騙される。素直が取り柄の可愛い子に惚れることができたらば…。母性なんて甘っちょろい気持ちを断ち切れれば…。橋の上で川面を見ながら、タメ息一つ。男と女の純情を乗せ、今日もバスは走ってゆく。 (Linus)[投票]
★4成熟した大人の映画だねぇ〜!後半女っぽくなる定食屋のオバちゃん、女ごごろがかわいいな。こういう映画の良さがしみじみとわかる年齢に、あたしもなったのね〜・・・。 (worianne)[投票]
★4愛だのどうのこうの言う前に、義治は、不思議の町の湯屋で釜爺に叱られるベキ。 (muffler&silencer[消音装置])[投票]
★4まさに「縁(へり)」の映画。しぶといなあ、たくましいなあ、人間って、って考えさせてくれました。流れる玩具の刀を洲崎橋から眺める芦川さんのファンになった作品。轟夕起子河津清三郎が素晴らしい。 [review] (動物園のクマ)[投票]