[コメント] せかいのおきく(2023/日)
思い出したようにカラーが挟まれるが、これはやっぱりモノクロでないと観るのがちょっとつらい。幕末に近い江戸の町を舞台にしているだけに、世の中は大きく動こうとしているのだろうが、それらとは無縁に必死で生きる若者の姿を描いているから青春映画だな。
それにしても池松壮亮はいい役者になったなあ。本作でも、世の中から軽んじられ、時に蔑まれる最下層にしか生きる場所のない若者の、時に卑屈にはなっても、生きることに必死な姿を淡々と演じて見せた。
彼一人で支えた映画、とまで言うと言い過ぎだろうが、それくらいの値打ちはある役者だと思う。
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