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[コメント] バクラウ 地図から消された村(2019/ブラジル=仏)
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★4ミイラ取り物語の背景にナチズムまで敷衍する白人優越思想と数多の人種混血が形成したブラジル的世界観の相剋がある。そこでは無防備のフルチン爺いも舐めてかかるとドえらい目にあうのだ。純朴の下の強かや我欲の裏の高潔。食えない多面性が形成する諧謔味。 (けにろん)[投票(2)]
★4設定は「西部劇」なのだがヒーローはいない。個人の「感情」描写は必要最小限に刈り込まれ、物語は唐突な「行為」の表出の連鎖を推進力に進む。現代に蔓延する理不尽な状況のもとで有効なのは行為の「意味」ではなく「行為」そのものだと映画自体が語りかけてくる。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
★4なんかの雑誌で「不気味なホラー」みたいな紹介のされ方をしていたが、実際はぜんぜん違っていた。おはなしもさることながら、葬儀のやり方とか、セックスにあけすけな感じとか、「快楽的房子」と言う大きなポスターとかそういった風俗的な要素に興味を引かれた。端正に作られたものだけが映画ではないという事を改めて感じる。しかし、トニーJr. めっちゃ嫌われてるな。 (サイモン64)[投票]
★3清汚併せ呑む「マイノリティ」「逃亡者」のアジール。多様性だの人権だのとうるさい、面倒だから消えてしまえばいい、という「マジョリティ」の潜在意識。「今から数年後」とされる点から、大なり小なり、いずれ血の雨が降る、という「断絶」の予言的寓話として観るべきであり、混沌がジャンル映画的に簡潔な帰結に至るのもアイロニーの一つなのだろう、と思いたい・・・が。 [review] (DSCH)[投票(2)]
★3印象的なディゾルブ繋ぎもあるが、主に時間経過はワイプで繋がれる。黒澤オマージュなんだろうな、と思う。プロットも『七人の侍』の設定を派生させたようなものだが、アクションシーンも簡潔だし、とても面白い。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
★3西部劇風でありカーペンター風でありカルト風であり寓話であり…、といろいろ。60〜70年代映画の雰囲気。ブラジルの一面を見た。★3.5 (ドド)[投票]
★2すべて吹っ切れてないままに詰め込み過ぎ。レアだとかウェルダンだとかって話じゃなくて、生焼けです。ちゃんと焼いて。 [review] (るぱぱ)[投票]