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[コメント] 風の電話(2020/日)
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★4点でしか存在しないいろんな社会的不幸を虚構で繋げて見せ、それこそが必要なことなのだと呟く森崎東の方法論。カウリスマキやハネケとも通底する主題だが剥き出しの率直さで語り切るのが好感。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★4広島の呉をスタートし、岩手の大槌町へ自動車で向かう映画。にも関わらず、これが意外とロードムービーにしないのだ。例えば、大阪も名古屋も東京も全くすっ飛ばして、いきなり埼玉に到着している(048局番の電話番号が掲載された看板が見える)。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
★4物語のなかの出来事が「現実」としてせまってこない限り、現実の惨事に遭遇した人たちが抱えた喪失感など描けるはずはなく、たとえ、その存在に救われる人たちがいるとしても、いささか寓話じみた「風の電話」という“実話”を題材にすることに私は懐疑的でした。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
★5死んだ魚の目の下に抑え込まれた身悶えするくらい喪われた家族が恋しい想いを開放する旅路。出会う大人たちは哀しみを背負い生きる様を慎ましやかに呈示するだけだが少女の中で何かが変わるやもしれない。真摯で透徹したトーンが全篇を貫くロードムービー。 (けにろん)[投票(1)]
★3ほとんど脚本などあって、ないような作品だ、といえば日本では諏訪敦彦を思い出す。本作もまさにそういう感じです。そしていつもよりドキュメンタリータッチが強く、ほとんど思いつめたようなハルカの表情が全編を綴る。 [review] (セント)[投票]