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[コメント] 禅と骨(2016/日)
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★3モザイク模様で確固な実像の判然としない、それでも歴然たる一個の人生を辿るに、パッチワークな継ぎ接ぎ構成は相応の上策かに一見思えるが、そこには画面そのものを介して見るものが被写体に直裁に向き合う契機は失われる。その中でふと不可解として印象に残像するのは、母コウの肖像の断片につけられた疵。何気ない、しかし、実在した人生の裏面の痕跡。 ()[投票(1)]
★3「禅」が生きながら達する無我ならば、「骨」は人生の最期の最後に残った未練の塊(カタチ)なのだ。この多才な奇僧にとって“ものごとを成す”という行為は、すべて未練を断つための無意識の欲求だったようで、映画制作への尋常ならざるこだわりもまたしかり。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]