★5 | 私にとってのジョン・カサベテスの最高傑作はこれ。映画の一切の約束ごとからこれ程自由になり得て尚かつまるで映画の神様が宿ったような力強い画面の連続。映画の神様は何処に宿るか判らない。奇跡の映画。 [review] (ゑぎ) | [投票(9)] |
★5 | 各キャラクタの人格のなんと立体的であることか! それは現実以上に現実的ですらある。その意味で、これをリアリズムと呼ぶことはもはや適当ではない。どうすればこのような演技が、演出が生み出せるのか。カサヴェテスはぶっきらぼうに映画の魔法を連発する。 [review] (3819695) | [投票(5)] |
★3 | 笑って流そうと思いきやどうも相手は本気らしく、一気に血の気が失せていく。自分でも信じがたいような(もしくは信じたくない)感情の露呈と、一瞬で崩れるさまざまな均衡。 [review] (tredair) | [投票(5)] |
★4 | 解釈される前の、人間の瞬間のアクションを完全に信じきってる。心理的な説明なんて不要と言わんばかりに、焼け付く痛みをダイレクトに押し付けてくる。 (くたー) | [投票(5)] |
★5 | 最初から、ものすごい顔のクローズアップの連続。しかも、角度が自由。馬鹿笑いと心象との不一致。奔放なカメラに酔う。感心する。
ラスト近くの [review] (セント) | [投票(4)] |
★4 | 「偶然の連続体」が人間にとっての「時間」であり「経過」であって、その断片を損なうことなくフィルムに収めたことが、この生々しい作品の勝因。 (muffler&silencer[消音装置]) | [投票(4)] |
★4 | 場の空気が変わる瞬間に、何度もドキッとする。 (赤い戦車) | [投票(3)] |
★4 | 一瞬一瞬の「時」に迫るカメラ。純粋にモノクロの陰影のみで捉えられたその、刻々変化する数々の顔の微細な表情たちから、観客が逃れる余地はない。人間関係の亀裂や間隙の暗がりの上での、そこに落ち込まないために持続させられる空疎な乱痴気騒ぎ。 [review] (煽尼采) | [投票(3)] |
★4 | あなたの顔がそこにあるということが、わたしの行動をなさしめる。 [review] (ちわわ) | [投票(3)] |
★5 | 「映画とは何か」、知る由もない。が、「フェイシズ」カサベテス。これは映画を真に知る男の映画だ。なぜだろう、それは解る。これで映画足りうるのか。しかし、まさにこれが映画以外のなんであるのか。 (週一本) | [投票(2)] |
★5 | 羽目をはずしていても、人間はその場にいる人の顔色や目つきを、ちらちらと見ながら、自分のわがままを通したり、あきらめたりする。その繊細で重大な事実が、そのまま映画になった、って感じ。すげー。 (エピキュリアン) | [投票(2)] |
★5 | 階段の使い方の手本。ワーッハッハッハ…シーン…… [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★4 | 刺激に対する反応の生物としての人間が描かれる。単なる肉と化した人体。しかしそもそも人間は肉であったはずだ。人間にそのことを絵画で気づかせたのがベーコンだとすれば、映画で成し遂げたのはカサヴェテス。とびっきりの斬新さに富んだ技法含めて彼をナチュラリストと呼びたい。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★4 | 亜米利加人のメンタリティ、生活様式を理解・研究するには最適の映画だと思うね。映画から何かを学びたい方にはおすすめの傑作。 [review] (代参の男) | [投票(1)] |
★3 | 本作を撮り切るまでに3年もかかったそうですが、その分ショットの切り替えが不自然に。無理だったのだろうけど、一気に作って欲しかった。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★5 | 中産階級夫婦の倦怠を一切の作劇上の仕掛けを弄さずに描き前半は戸惑うのだが、そうやって綴った会話劇が中盤以降にいきなり転がり出す。映画が自走し出す瞬間。脳細胞は一気に覚醒し目を瞬く間も惜しい。破壊された嘗ての映画の在り方に引導を渡した衝撃作。 (けにろん) | [投票(1)] |
★5 | あんな顔やこんな顔、顔は全てを物語る。笑顔の裏に隠された激しい感情が一瞬ほとばしる、その瞬間を捉えた凄み。殆んど心理描写だけで一気に魅せるその演出は、繊細と言うよりかなり露骨。こんなに淡々と刺激的なラスト観たことない。 (マッツァ) | [投票(1)] |
★4 | みんなそれぞれが不安と不満があって、自分に対してであったり他人に対してであったり、それが絡み合って人生の暗い部分が進んでいくのね、なんて思った。相変わらず迫力があっていい。 (クリープ) | [投票(1)] |
★5 | 人間の二面性を鋭く暴く、徹底した心情に打たれた。人物たちの思考が手に取るように判るのが嬉しい。監督の見せる、聞かせるを巧みに計算され尽くした荒業が窺える。胸内激しい葛藤、表向装う抑制、困惑を最大限に引き伸ばしてのあのラスト・・・演出勝ち! (かっきー) | [投票(1)] |
★4 | スリリングな表情。展開、ひりつく孤独感。『A.I.』も『エヴァンゲリオン』もこの映画の子供たちか?(にしては「不肖の・・・」むにゃむにゃ) (ボイス母) | [投票(1)] |
★3 | 俳優が全て素人とは思えない。 (えんりけ) | [投票(1)] |
★3 | "顔"という映像での外面の押し出しの強さに加え、内面までも惜しげなくさらけ出してくる登場人物に、人酔い気味に陥った。そのなかでジーナ・ローランズは浄化させてくれる存在に感じられた。 (irodori) | [投票] |
★5 | 見ているこっちは、タバコに火をつける余裕もありません。ジョン・マーレイはあんまり他の映画出てないんですね。『ゴッドファーザー』では圧倒的な存在感がありましたが、晩成の役者さんかしら。 (PaperDoll) | [投票] |
★5 | ベルイマンの映画を落ち込むと言い、ビジネス界の甘い生活という言葉があり(訳としてどこまで正確なのか知りませんが)、
神のいない視点なのかと始めは思うが、、、そんなモンで括れるものではなかった。
(モノリス砥石) | [投票] |
★2 | 意識ないのに、シャワーぶっかけられ、白目剥かされ、お姫様だっこもされずに歩かされてるリン・カーリンの熱演。インテリ好みな作品。 (kenichi) | [投票] |
★3 | 荒々しいカメラワークや即興の演出によって醸し出される不安定感が、中流階級の不安を映し出している。不安定であるがゆえに、観る側にはそれについていくための集中力が要求される(たまに切れてしまうことも)。自己の中で評価を定めがたい作品。 (グラント・リー・バッファロー) | [投票] |
★4 | この映画はセリフがなくても成り立つんじゃないだろうか。おおげさではないが豊かな表情の数々がアップ気味に映し出されてゆく、喜怒哀楽のめくるめく展開。前半すっごく眠くて死にそうだったけど後半は全く目が離せなかった。 (なつめ) | [投票] |
★5 | ジム・ジャームッシュのルーツ、ここにあり (まご) | [投票] |
★4 | 「人間模様」という言葉は、この映画のためにある。これほど一人一人の登場人物が愛しく感じられる映画は、あまりないのではないか。 (hk) | [投票] |