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[コメント] 沈黙 -サイレンス-(2016/米)
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★5禁忌 [review] (週一本)[投票(4)]
★5思ったより原作にほぽ忠実で抑制の効いた「沈黙」であった。殉教のむごさ、神の不在(沈黙)を正攻法で描き切った。スコセッシ見事である。 [review] (セント)[投票(3)]
★5キリスト教に限らず欧米の思想を本気で信じている人間は「日本の風土」と対決せざるを得ない。その普遍的な問題の源流を江戸時代初期のキリシタン弾圧に求めたのが原作だ。スコセッシ溝口黒澤から日本に対する映画上の冷徹な眼を獲得したのだろう。そして傑作と呼ぶに相応しい作品を撮った。 [review] (ジョンケイ)[投票(2)]
★5原作通り、そして原作の重要な力点を外してない。キリスト教的な一神教と日本人的な宗教観の違いなども、原作とは違う台詞にはなっていたけれどもちゃんと描写されていた。あれって日本人しか分からない理屈だと思っていたけどスコセッシは理解したんだろうか。 原作の再現度が非常に高く素晴らしい。大変満足した。 [review] (すやすや)[投票(1)]
★5静かな緊張感に包まれながら、160分強の時間があっという間に過ぎていきました。 [review] (TM(H19.1加入))[投票]
★4映画の沈黙が劇場の無音に聴こえてはならない。「沈黙」が″聴こえた″かと言えば、確かに″聴こえた″。「沈黙」とはそれじしんが神の声音だということ。鈴虫と茅蜩の音が交響する地獄めぐり。悪魔的な浅野忠信イッセー尾形。「ただの形だよ、形…」という言葉の逆説的な含蓄を、掌中のその「形」にあられもなく託してこその「映画」。世界の表裏の反転。 ()[投票(7)]
★4「神の沈黙(なぜ神は苦しんでいる者のために救済に現れないのだ)」のような観念的なテーマより、理念のゴリ押しや無理解などが人を歪ませていく圧を暴力的に描いてこそスコセッシ監督の資質だろうに。歳をとってやや達観的になってしまった気がする。 [review] (おーい粗茶)[投票(7)]
★4この一徹さはミゾグチが想起させられる。窪塚洋介のウラジミール/エストラゴンがいい。 [review] (寒山拾得)[投票(5)]
★4棄教とリンクする必要から曲芸的とならざるを得ない人々の死に様が、サムライコマンダー菅田俊の東映特撮ヴォイスから浅野忠信の安定のサイコパス顔に至るカオスも手伝って、国籍不明のアトラクションになっている。 [review] (disjunctive)[投票(4)]
★4思わず涙ぐんでしまった予告編を越えなかったのは残念。スコセッシの本気は受け取った。演出★4、物語★4、役者★4 [review] (ぱーこ)[投票(3)]
★4長すぎました。 [review] (カプリコーン)[投票(2)]
★4キリストの福音が何なのか? その描き方が前提的、既知的で、教徒以外には理解が出来ないし、映画はそれを求めていない。沈黙なのだ。それをエピソードで補完する事は、神を矮小化する事であって、映画は壊されてしまう。それほど厳粛なキリスト教徒によるキリスト教徒の為の映画。 [review] (pori)[投票(1)]
★4原作読んでなかったら普通だったかも知れない。何の情報もなく観たらスコセッシ映画って分からないだろうなってくらい堅実な作りでした(ローリングストーンズ使えないし…)。クリスチャンでない私ははよ踏んでしまえよと思うのだが、その価値観のズレこそがテーマなんでしょうね。 86/100 [review] (たろ)[投票(1)]
★4原作既読。原作のままの話の流れ。その意味で★4つ。キチジローの「こんな私でも赦されますか?」の問いに答えられない司祭・ロドリゴ。そして彼の、自分が布教することによって信者が迫害されている、神はどうしてこのような事態を静観なさるのかとの問いには神も答えない。終始沈黙。昔から思うことだが、信仰によって迫害されたり戦争したり、不幸になるくらいなら、この世から宗教なんてなくなればいい、と思ってしまう。 [review] (IN4MATION)[投票(1)]
★4「点数をつける」という評価に迷う作品。第一印象は「リーアム・ニーソンが、ずいぶん久しぶりにアクションじゃない映画に出てる」でした(そこかい!)。 [review] (プロキオン14)[投票(1)]
★3キリスト教を真に解さない私は、古今東西のこの手の映画を観るときは、安らぎを渇望しつつ「神の沈黙」というサディスティックな仕打ちに身も心も呈し、信じることと、疑うことの葛藤に悶え苦しむ、ちょっと変質的な人々のマゾ映画として楽しむようにしています。 [review] (ぽんしゅう)[投票(7)]
★3彼がそれを踏む瞬間にエモーションが集約するようには作られていない。隠れ切支丹の虐殺描写と神不在の自己問答がリンクせず意識的でもないからだ。消えた先達を追う旅路の側面も淡泊。転向述懐が明晰であるだけに構造の脆弱が露呈。日本勢のキャストは健闘。 (けにろん)[投票(6)]
★3どうも演出家が長崎と魔界を取り違えているらしいのは、云うまでもなく乙なものである。同様に、日本人の演出家であれば呪縛的に逃れられなかったであろう時代劇的演技のコードから自由であるところに徳高さが好もしく滲み出る。平生の現代劇芝居と寸分違わぬ菅田俊浅野忠信に金銀のメダルを捧げたい。 (3819695)[投票(4)]
★3窪塚洋介の弱さの演技など評価すべきポイントも多くあるのだが、後半に蛇足が顕著であることが惜しまれる。ロドリゴに訴えかける「声」の描写をもって物語を閉じるほうがいい、というのは日本人の美学であり、スコセッシが敢えて提示したのは揺るがぬ正解を求める欧米人観客へのサービスなのだろうか。「言い訳」のようなラストシーンには少々興を削がれたのが正直なところだ。 [review] (水那岐)[投票(4)]
★3敬愛するマーティン・スコセッシの執念の一作は不幸なものになった [review] (pinkmoon)[投票(3)]
★3もとより、マーティン・スコセッシは華麗なテクニックの持ち主だが、本作で見せる才気には一部違和感を覚える。特に、私にはパンニングの品の無さが目に付く。それは、題材に対する技巧の選択の整合という意味での違和感なのだ。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
★3やっぱり私にはクリスチャンの気持ちはわからない。キリスト教はintolerantな宗教だと思う。宗教って、おおむねそういうものなのかもしれないけど。映画としては優れた作品だと思います。 [review] (もがみがわ)[投票(2)]
★3いつか原作を読んでみたいと思ってましたが、宗教を理解してない自分がいきなり小説だとちんぷんかんぷんだろうと思うのでちょうど良かったかもしれません。 [review] (deenity)[投票(2)]
★3 スコセッシということでかなり期待して鑑賞。でも期待しすぎたせいか今いちだった。日本人俳優とのコミュニケーションとかが上手くとれていない気がした。 [review] (Myrath)[投票(1)]
★3オリエンタルな処刑はハリウッドの大好物。 (黒魔羅)[投票]