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[コメント] 野火(2015/日)
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★3肺病、飢餓、捕食の危機が出来の悪いリアリティショーのような偶然によって悉く無効にされる。飢餓で昏倒していたその傍から出奔するように。 [review] (disjunctive)[投票(1)]
★4飢えるわ、仲間はクズばかりだわ、銃をまた与えられるわ、まさに生き地獄。作り手の気合がビシビシ伝わってくる映画、大好き。84/100 (たろ)[投票]
★4開高健が『輝ける闇』で、前線の地獄や人間の営みに無関心なように鳥はさえずり、木々は青いというような描写をしていて、これを思い出した。ビビッドな色彩の中に特権的に与えられた赤(野火と血)。肝の撮影や音の演出が正解(カットを急ぎ過ぎるのは悪い癖)。「餓鬼」の描写は「人が人でなくなること」に関心の高い監督らしさを感じた。 [review] (DSCH)[投票(1)]
★3生命力溢れる緑の密林が美しく、しかしそこで「飢え」に苦しむという倒錯的な状況が怖い。ここで生き抜く知恵を持つニューギニア人は平気で暮らしとるのに、文明人のつもりの日本兵が飢えてしまう。こんなことを言うと、バチが当たるんだろうな。 (ペンクロフ)[投票]
★4時に「何で俺、金出してこんなもん観てるんだろう?」と思うようなことがある。 [review] (甘崎庵)[投票]
★4南方の亜熱帯樹林がデジタルでクリアに捉えられ時に限りなく美しく戦線から離脱した孤絶感を弥増させる。軽い擦過音が聞こえた直後に人体破壊がもたらされる空からの掃射など細部が良い。野火や人肉食の扱いは軽いが市川版より買う。役者塚本が良い。 (けにろん)[投票(3)]
★4酸鼻極める戦場の描写は現代らしく接写を軸とした見事なものだが、「私を食べて」の主題は生煮えで余計ではないか。戦場を肯定さえするような文学的毒と監督の実直な反戦発言の差異に戸惑わされる。 [review] (寒山)[投票(3)]
★3すごく頑張ってる映画だし、理想的な反戦映画なんだけど、楽しくはない。てか、いつもの塚本映画。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(1)]
★2改めて思い起こされるのは、映画とは視覚芸術だということだ。志は高くとも接写ばかりのテクニックを伴わない画面と、21世紀にしてのこのチープな美術の有り方はやはり買えない。フィリピン近辺の毒々しくも雄渾な自然を前にして、安価なフェイクとしか受け取れない演劇的絵作りは非難されて然るべきものだろう。リリー・フランキーの嫌味なおっさんぶりは愉しいが、むしろ他が大根揃いなのだ。不協和音の劇伴も醜悪。 (水那岐)[投票(2)]
★3飢餓がもたらす人心の錯乱と非情。手足がちぎれ、内臓が飛び散る遺体。そんな定型的な描写よりも、ふり注ぐ陽光に輝く白雲と山の稜線や、波のようにうねる常緑の木立が放つ生気と、ぼろ布のような軍服をまとう泥まみれの兵士の髭面との対比に無慈悲な地獄を見た。 [review] (ぽんしゅう)[投票(8)]