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[コメント] 稲妻(1952/日)
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★5ドラマツルギー無視の大胆な転覆と飛躍。ドライヤー、ブレッソンと比肩する宗教映画の傑作(含原作と『祇園の姉妹』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票(3)]
★5逃げ出したくなる現実は、逃げてものっそりとぬめっとまとわりつく。目の綺麗なあの人は、山の綺麗な空気を素敵な人と吸えるのか?それとも素敵な人もぬめっとした現実に呑み込まれるのか?奇蹟の稲妻に頼りたくなる。 (動物園のクマ)[投票(2)]
★3金に群がるあさましき人間の醜さは芙美子ワールド全開といった感じだが、成瀬の手にかかると喜劇性を帯びて可笑しみさえ感じられてくるから凄いものだ。 [review] (緑雨)[投票(1)]
★5なんだ、これだけかよ! [review] (chokobo)[投票(1)]
★4これも成瀬巳喜男らしく広げたプロットを全て広げっぱなしで閉じてしまい、問題が何も解決されない映画なのだが不思議と幸福感がある。中盤からはずっとニヤケっぱなしで見てしまった。まず、高峰秀子がどのシーンもとても可愛いので嬉しくなるが、ただ、本作の肝は母親役の浦辺粂子だ。彼女があの奇跡的な稲妻のカットを導く。 [review] (ゑぎ)[投票(8)]
★4一瞬の稲妻が見せるものは怒りでも儚さでもなく、後腐れのなさ。 [review] (づん)[投票(3)]
★4開巻は朗らかに『秀子の車掌さん』(?)と思いきやほどなく予想外の人間性底辺競争に突入して堪らん。演者は皆よいが特に丸山修が最高。却って『流れる』的オールスターではこの味は出ない。場のムードを決定づける斎藤一郎の音楽はときに切ない系終末ホラーのようでやりすぎだが、これもまた面白い。 [review] (3819695)[投票(3)]
★5右往左往する女たち。ネチネチまとわりつく男たち。この半分つながりの姉妹たちの生活空間には、母親(浦辺粂子)が撒いた負の磁場が存在するかのようだ。その証拠に、この母親は娘を引き寄せ、あるいはのこのこと何処にでも顔を出しさりげなく存在を主張する。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★3浮雲」の由紀子はやはり特別でこの「稲妻」の登場人物たちが普通だと思う。その普通の人々の男、特に女を活写した林芙美子ワールドを成瀬の力で的確に赤裸々に画面に表出させた、といったところか。 (KEI)[投票]
★4下町も、血の複雑な兄弟関係も縁のない世界だが、いつの間にか高峰秀子浦辺粂子と同じような目線で世界を見ていることに気づく。 [review] (G31)[投票(2)]
★2無茶苦茶な人々を描きながら、描き方や演技の平凡さばかりが目立ち、期待はずれ。 (檸檬)[投票]
★5高峰秀子の自伝と併せて観てみると、通り一遍の演技とは思えなくなるほどリアルな家庭環境。浦辺粂子が並々ならぬ力量を持った女優であることがわかる。 (3WA.C)[投票(1)]
★5浦辺粂子の愚痴最高。小沢榮の厭らしさ絶頂。香川京子のかわいさ絶品。私は打たれた。 [review] (町田)[投票(4)]
★2余りにダメ人間ばかりが出てくるのでしんどい。どうでもいいような連中のどうでもいいような話をそれなりには撮っているが、その中にカメラは一片の煌めきでもいいから掴み取って欲しいのにフルショットの連続はそれさえも放棄したかのようだ。 (けにろん)[投票(1)]
★4高峰秀子浦辺粂子に尽きるが、村田知栄子小沢栄の憎憎しさ、根上淳香川京子の清涼剤的役割も貴重。['03.5.30京都文化博物館] (直人)[投票(1)]
★5「すぎわいは草の種」とはよく言ったもので、どうしょうもない人間が、次々にどうしょうもない人間じゃない人を仲間に引きずり込むパターンの多さを視覚的にコミカルに描いていて好感度大。適度に配置されたヒーリング効果のある言葉が、どうしょうもない人間の価値を谷底に落とさない効果を果たす。これぞ成瀬マジック。 [review] (ジャイアント白田)[投票(4)]
★4浦辺粂子。愚痴っぽい母親を演らせてこの人に敵う者はいない。 (熱田海之)[投票(2)]
★4庶民の日常を描く点では似ているが、小津は「縁」を描き、成瀬は「業」を描く。 (ジェリー)[投票(7)]
★4三浦光子の次女を筆頭に、よく泣く姉妹だ。 (Yasu)[投票]
★4高峰秀子の稲妻娘というところか。 (かふ)[投票]
★5「ダメ人間」群像を見るが如し。が、深刻な状況にも拘らず一種のユーモアを感じる。高峰秀子が相変わらず良い。根上と香川の兄妹も成瀬作品にしては珍しい清々しさだ。 (丹下左膳)[投票(1)]