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[コメント] 春との旅(2009/日)
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★4ずるずると引きずられる忠男(仲代達矢)の不自由な足が頑固さの果ての甘えを正当化する代替物なら、ずかずかと突進するような春(徳永えり)のモンキーウォークは、自らの身に降りかかった数々の理不尽さを振り切ろうとする抵抗の証しのように見える。 [review] (ぽんしゅう)[投票(6)]
★4現実に甘え何もそこから学ばなかったゆえ、子供の頃そのままに年老いた男の、意識されざる痛み。彼を支えようとする孫娘は、これも意識しないうちに彼の保護者たることに縛られる。そこに救済は訪れるのか。 [review] (水那岐)[投票(5)]
★3はじめ激怒しながら登場して厭悪を抱かせるも徐々に可愛げを覗かせて好感に転じさせるが、それは年齢不相応に幼稚な甘えに過ぎなかったことが露見して苛立たせ、しかし最終的にはそれも含めて愛すべき人物であると肯定的に受け容れさせる――仲代達矢の演技設計は少なくとも私には有効だった。 [review] (3819695)[投票(5)]
★3丁寧にショットを重ね、画面そのものに語らせる、律儀なまでの構築性に感心するが、どうも乗り切れないのは、シンプルなようでいて意外と盛っている音楽の過度の感傷性と、主演二人の仰々しい演技。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
★5現代版「東京物語」ですね。正面からオーソドックスにカメラに向かうその強さと、5編のエピソードを色濃く人生模様に紡いだ小林の手腕はやはりただものではない。一つ一つのエピソードが我が心に深く入り込んでしまった。 [review] (セント)[投票(4)]
★5若干説明的に過ぎるかと思える台詞に血肉を与え強引に納得させる役者群の技量と、スタティックに強固な吸引力でそれを定着させる演出とカメラは圧倒的。多くの『東京物語』変奏バージョン中、これを屹立させるのは「見捨てない」という強固な意志の存在だ。 (けにろん)[投票(3)]
★5地味な物語と、全身をフレームに入れたロングショットのおとなしい構図が大半だからこそ、粒よりの役者たちの人生の「味」が存分に堪能できる。出会いと別れの妙をしっとり感じさせる、ロードームービーの秀作。 [review] (シーチキン)[投票(3)]
★4娘を亡くした祖父と父を失くした孫娘。互いにとってオルタナティブな存在の二人が、祖父の兄弟と孫娘の父を巡る旅の終わりに、誰かの代わりではなく、お互いにとって真に必要な存在になる瞬間を描いている。真摯な作品。 [review] (田邉 晴彦)[投票(2)]
★5いいときはみんないい。悪いときはみんな悪い。まぁそういうこっちゃ。(2011/7/12) [review] (chokobo)[投票(2)]
★3仲代達矢の科白回し、徳永えりのガニ股歩きは如何にも演技演技してて好きになれないが、肝っ玉姉さん淡島千景が登場して救われる。彼女のおかげで仲代がすっかり可愛らしく見えてくる。映画に好感が生まれる。 [review] (緑雨)[投票(2)]
★3私の読解力ではついていけない。何か見落としている? [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★5[ネタバレ?(Y1:N2)] 佳作。仲代の(適格か過剰か)演技についつい目が行ってしまうが、この旅によって表れてくる5組の人生を共感と共に味わいたい。そして主人公2人の本質が段々と明らかになる、最後には力関係が逆転するというホンの構成の見事さに感嘆したい。 (KEI)[投票(1)]
★4東京物語』・・・なるほど、でも、ベルイマンの『野いちご』、それを真似た『みんな元気』という映画も思い出したな。 [review] (ちわわ)[投票(1)]
★4過剰な演技が心地良い作品。 (NOM)[投票(1)]
★2日本の超高齢化社会を反映した作品。役者陣は年寄りばかり錚々たる顔ぶれで、中年・若年はまるで影が薄い。 [review] (G31)[投票(1)]
★3父親にとって愛娘は禁じ手だが、ジィちゃんにとっては矢張り孫娘が禁じ手だったか。☆3.7点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票(1)]
★5最近観た邦画でここまで良いものを他に思い出せない。この映画を観させてくれてありがとう、という気持ちになる。 (モロッコ)[投票]
★5今、多くの人に見てもらいたい作品です。 [review] (TM(H19.1加入))[投票]
★5正統派日本映画の傑作。香川照之が平均点レベルに見えるほど素晴らしい名優たちの共演。随所に小津と溝口の影響を感じるのも嬉しい。 (赤い戦車)[投票]
★5「走れメロス」ならぬ「走れ春」。けなげだなぁ。92/100 (たろ)[投票]