コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 夜の女たち(1948/日)
- 更新順 (1/1) -

★4恐るべき転落もの。断られた男の背中にカスゥと罵声を浴びせるロリータの田中絹代に驚愕する。見てはいけないものを見てしまった。 [review] (寒山拾得)[投票]
★3「説教臭い」という科白だが、俺は監督の主張というより登場人物の科白として聴いていたのでそんなに気にならなかったけど。夜の女に身をやつしても心は純粋だった時代。☆3.5点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票]
★2GHQへ向けた作り笑い満載の新国策映画。田中絹代ほかの女達の、貞女からパン助への変貌演技も作為的で予想を上回らず、マリア像に象徴される救いのあえかな予兆もあざとさこの上なし。映画内世界の肯定をする気は毛頭ないが、かと言って依田義賢の説教に感動させられるほどウブでもなし。 (水那岐)[投票]
★3劇伴はベートーヴェンの「運命」の一節に似た旋律で、切羽詰まったような旋律を繰り返しながら、どこへ発展していくでもなく悲鳴に似た音を伸ばして途切れる、という、この映画の物語を体現したような印象だ。 [review] (煽尼采)[投票]
★3戦後のドサクサの感じはタップリ味わえるが、溝口作品にしては少し期待外れ。 童顔の田中にはかなり不釣合いな外見にも違和感を感じる。 (TOMIMORI)[投票]
★3本当に目の前で出来事が起こっているような臨場感が溝口映画の得難い魅力。説教臭が気になるものの、この作品も圧倒させられた。そして、戦後の焼け跡の風景を捉えた撮影がロベルト・ロッセリーニのように素晴らしい! (太陽と戦慄)[投票(3)]
★3戦後間もない映画に特有の、肩に力の入った感じがこの作品にも見られる。あの戦前の豊穣な人間洞察が、借り着のような理想論展開に置き換わってしまった。ラストの「焼きいれ」のシーンだけが妙に生々しい。この未消化な「戦後」を押し付けられた田中絹代が気の毒というほか無い。 (ジェリー)[投票(2)]
★4嫌われ松子』どころの話じゃないさ。 [review] (きわ)[投票(2)]
★4終わりのほうで、物語の意図が、台詞として説明されるので、そこの部分はなんだかなー、と思うけど、でも、個々の演技が、予定調和をちょっとだけ突き抜けている感じして、なんか観た後にその時代のホコリを吸ったりかぶったりした感じが残った。役者と撮影と美術がよかったのかも、と思いました。 (エピキュリアン)[投票]
★3田中絹代の初の汚れ役はなかなかの迫力。前半の慎ましい妻よりも後半の汚れた女の方が本領のような気がする。 (直人)[投票(1)]
★3溝口健二の演出は肩に力が入りすぎて、田中絹代の熱演共々空回り気味。言いたいことはよく伝わって来るのだけれども。 (熱田海之)[投票]
★4説教臭さがやや鼻に付くが、娼婦にならざるを得なくなっていく過程の描写はなかなか説得力があった。それは登場人物たちに確かな存在感があったからだろう。いまや売春は権利だなどと言うのはかなり躊躇われてしまう。 (ハム)[投票(1)]
★3落ちてゆかざるを得えず、落ちた女の倫理と諦観の葛藤。面白い題材なのに話の展開があまりにも性急すぎて、その行動にいたる心の振幅が見えない。製作過程で何らかの事情で、上映時間の短縮を余儀なくされたのではないかと思われるぶつ切り構成が残念。 (ぽんしゅう)[投票]
★3黒澤明の『わが青春に悔いなし』に似ているなあ、と思いながら観ていて、後で同じ久坂栄二郎の原案だと判った。確かにどちらにも何か共通の幼さが感じらる。それはいかにも図式的なキャラクタリゼーションとストーリを支配している教条主義の嫌らしさ、と云えるかも知れない。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
★2社会への恨みつらみを絶叫する「夜の女たち」。しかし、こういうのは原一男にまかせましょう。もっと、リアルな「状況」に肉薄しなきゃ! まぁ、邦画の至宝溝口健二も一皮向けば人間だったということで・・。 (若尾好き)[投票]
★3男の勝手に振り回され、闇に生きることを強いられた女たち。女たちがしっかり肉体としてそこに存在している。 ()[投票(2)]