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[コメント] 252 生存者あり(2008/日)

日本映画が世界に通じないのはキャストの名演技を台無しにする悪趣味な演出のせい。
HILO

演技派の内野聖陽山田孝之ではなく、 イケメン俳優の伊藤英明を主役にする事自体はまあ許容範囲。 棒読みでド下手ながらも髪の毛ボサボサで全身泥だらけにする役者根性だけはとりあえず合格ライン。 『ホワイトハウス』の松嶋菜々子の綺麗な顔とはエライ違い。 それに身長180cmの長身と甘いマスクでルックスも悪くない。 そんな伊藤英明を支える脇役端役の演技派俳優陣の名演技。 ドラマだとさぞ感動して号泣するだろうなと思わせる内容だが、 映画にすると途端に興醒めする日本映画の悪趣味な演出。 大金注ぎ込んだCGを自慢したいのは分かる、 がわざとらしいスローモーションは迫力を台無しにするだけ。 人間ドラマでもしつこいくらいの浪花節が延々と続いて退屈極まりない。 とにかく至る所で展開されるしつこい浪花節がせっかくの感動を台無しにしてるのが勿体ない。 ハリウッドみたいにユーモアと感動の絶妙なバランスがあれば面白いが、 日本映画にはそれが出来ない。

あと「祐司だ!!」「252だ!!」と騒ぐシーンも問題。 世界共通のSOSのモースル信号なら説得力あるが、 日本独自の救難信号を一般人が知るはずもなく、 252というキーワードを武器するには無理がある。

結局は252を宣伝する為の映画なのねと思ってしまう。 それにしたって宣伝の仕方が下手過ぎる。

それに天下のレスキューが証拠もなく「祐司だ!!」と確信して大騒ぎしていいの?

低予算の日本映画ではこれが限界かもしれないが、 ならば感動は要らないからプロットをきちんと作って、 荒唐無稽な内容はやめようよ。

(評価:★1)

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