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[コメント] 大阪ど根性物語 どえらい奴(1965/日)

予想を遥かに超える傑作。鈴木則文という名前に期待するバカっぽさやドタバタ感覚は希薄で、実に丁寧に作られた人情映画なのである。
太陽と戦慄

藤純子の美しさには驚かされるし、彼女の父親を演じる曽我廼家明蝶がすごくいい。長門裕之も勿論いい。大正時代の雰囲気もよく出ている感じがする(知らないけど)し、また随所に見られる加藤泰を思わせる美しいショットは後年の則文作品にはないものだ。

藤田まことと藤純子の新婚旅行のシーンとかいいよなあ。実際には長門裕之の車で街をぐるぐる周るだけで全然旅行じゃないんだけど、すごく幸福感を覚える場面だった。

(評価:★5)

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