コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] イースタン・プロミス(2007/英=カナダ=米)

冒頭の床屋でのシーンから一気に映画の世界に引き込まれる。モーテンセンとカッセルはそれぞれ異なる種類のセクシーさを魅せる。そしてスタールの静かなる凄味。スタールとワッツが対峙する場面のぞくぞくするような緊張感。
緑雨

ロシア料理店も売春宿も、そしてサウナ風呂も、映画の完璧なる舞台として魅力あふれる場となっている。特にサウナ風呂での格闘シーンは映画史に刻まれるべきもの、と自分も思う。一人対二人、全裸対黒づくめという非対称性を設定することで、これだけ抜群に魅力的なシーンになるんだから、映画ってつくづく面白い。

さらに、アメリカを舞台にした映画と違って殺しの手段に銃が一切使われないことも特記しておきたい。勿論ここでアメリカの銃社会云々を語りたいわけではない。銃を使わない殺しのほうが、ずっとずっと「映画的」だということを確認しておきたいのである。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (5 人)牛乳瓶 t3b[*] ハム[*] 3819695[*] けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。