★5 | ロートレックの絵は、自分の「不遇」を埋め合わせるために描かれたのではなく、彼が「自分がこの世に在る」事を肯定している面があるからこそ、うわべだけの「美しさ」にはとどまらない強い魅力を放っているのだと思う。 [review] (uyo) | [投票(4)] |
★4 | ロートレックの絵は、華やかな橙色に彩られている。しかし彼の実生活が、そうだったわけではなく、暗黒の世界から覗いた日常が、光に満ち溢れている様に見えただけなのかもしれない。描く人間の顔が、どこかうら寂しいのはわかる気がする。 (Linus) | [投票(3)] |
★4 | 心の飢えや渇きの発露。アンリには絵が、ラ・グリュにはダンスが、ジドラーにはきっとムーラン・ルージュが。 [review] (kazby) | [投票(3)] |
★4 | 「悩まぬ者」から芸術は生まれない(かも)。彼の作品そのものの黄色い光に包まれたムーラン・ルージュの映像が眩しい。 (レディ・スターダスト) | [投票(3)] |
★3 | 絵画的かつ音楽的。シンクロする音と映像によって描かれる、シンクロし得ない二つの世界のもどかしさ。 [review] (煽尼采) | [投票(2)] |
★3 | 恋物語は説話上の撒き餌で主題はロートレック作品の謎解きである。蓮の花のような彼の作品群の秘密は、本映画が恍惚と苦痛とがない混ざって歪んだ顔の映画であると気づいた瞬間に開示される。歪みこそが醜から美への、俗から聖への転移の回路。西洋美術の本質を鷲掴みにした思い。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★4 | ラ・グリューや骨なしヴァランタン(鷲鼻に尖りアゴの男)に代表される猥雑なキャバレーとしての「赤い風車」が圧倒的な魅力をもつ。貴族の地位や世間の名声など洟もひっかけなかったロートレックには、その片隅でアブサンでも引っかけながら優しき傍観者であるのが相応しい。悲劇の主人公なんて役割は自分から願い下げだろう(それが精一杯の虚勢であっても)。 (水那岐) | [投票(1)] |
★3 | 陽光とは違う夜の宴の光に作り出される、揺らめく陰のコントラスト。うつつの中に真実を拾い出すロートレックの眼力。
(chilidog) | [投票(1)] |
★4 | ホセ・フェラーを配役したのがまずうまかった。オズワルド・モリスの撮影も、色彩に対する繊細なこだわりをみせて画面の見ごたえも大いにある。「人間の不遇」はジョン・ヒューストンの専売特許か。 (きいす) | [投票(1)] |
★3 | 先日ロートレック本人の写真を見る機会があったのですがそっくりでビックリしました。 (24) | [投票(1)] |
★5 | 高校生の頃これを観て、ああ、こんなに素晴らしいラストシーンに、私はこれから幾度出会えるのだろう、と思った。 (は津美) | [投票(1)] |
★4 | ロートレックの絵は妙に艶めかし過ぎて苦手だったのだが、今はこれぞ<ベルエポック>なのだと理解出来る。☆3.9点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★3 | コンプレックスと特権階級に生まれた哀しみを、酒と底辺で生きる人々を描くことでバランスを取っていた。どんな嘲笑にもプライドで応えていた気高さが、逆にマイナス‐頑なさ‐に強く傾いていき、本当の愛をも受け入れられなくなってしまった姿が痛々しかった。。。 (KEI) | [投票] |
★4 | つまりはロートレック調ということなのだろう、いささか品を欠くもののファースト・シークェンスの狂騒や「祭りの後」の虚しさなど巧みで力強い演出・撮影を多く持つ。が、それ以上に切り裂きジャックでも出てきそうな禍々しいゴシック的造型の「夜」に吃驚する。「脚」への拘泥がさほどでもなく、語りの納得性はやや低い。 (3819695) | [投票] |
★3 | トゥールズ・ロートレックを“愛の人”として描いた作品。ヒューストンってこんなに繊細な作品も作れたんだ。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★5 | ロートレックに『真夜中のカーボーイ』のジョン・ヴォイトみたいな友人がいればよかったのになぁ…。 (カレルレン) | [投票] |
★3 | 性格が悪いのはロートレックか、ホセ・フェラーか。 (kenichi) | [投票] |
★3 | とてもいい映画なのに、どうしても19世紀末のパリという感じがしないのはなぜ。出演者の顔立ち?英語のせい?街並み?それとも私の想像力の無さ?変なところに引っかかってしまった。残念。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★5 | 若い頃に一度見て、人生の挫折を経験した今になって再び見た。不思議なほどに涙が流れた。アンリの気持ちも、マリーの気持ちも、ミリアムの気持ちも痛いほど分かる。お互いに傷つけ合わずには居られないこの心理。やっぱりムーランルージュは本家がいいです。 (りかちゅ) | [投票] |
★4 | 絵は有名なのに、その画家については知らないものだ。あの絵が“ムーランルージュ”のポスターだったことも、彼の容姿も全く無知だったので驚いた。 (AONI) | [投票] |
★4 | 喫茶店の名前みたいなタイトルですが、とにかく映像の色鮮やかさがきわどった抜け目ない作品。絵の大好きな人ならばきっと語りたくなるのは間違いないだろう。目に優しく心地好い気分を誘う映画でした。 (かっきー) | [投票] |
★4 | オープニングのダンスシーン、華やかで、猥雑な様にびっくり。だから余計にラストが際だってた。自分に自信のもてない男ってのはやっかいなもんなのね。 (にくじゃが) | [投票] |
★4 | 見事にやられて「ああっ、しまった」とつぶやく。この時代はまだ"作者の人生の方が、作品より面白かった"のだね。 (カフカのすあま) | [投票] |