★3 | ファーストカットはメタンガスが湧くドブ沼。畔で侘しくも拙いギターを爪弾く男。物語の舞台は全てこのドブ沼の周辺。バカでかい広告看板、頭の上を走る高架の電車、闇市の域を出ない駅前の商店街。終戦直後の、貧しくも猥雑と活気に満ちた庶民の生活感を印象に焼き付けるロケーションが強烈。 [review] (緑雨) | [投票(4)] |
★4 | 事は基本的に志村喬の視点で観測されながらも、絶えず三船の視点に憑依したがる衝動がある。ふたりともムラっ気で分かりにくいのだが、病状に応じて態度を緩急剛柔させる志村に三船がドキドキしてくるのである。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] |
★3 | 三船も山本も格好つけ過ぎで本物のヤクザには見えない。大体、自滅しゆく男は放置すればいいのであってヒューマニズムの医者は余分だし多分に形骸的。闇市セットも造形美には遠く、ましてや独表現主義的幻想シーンのチンケさをやだ。風化した名作。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | ヤクザの更生を描きたかった植草、三船を格好よく撮りたかった黒澤、ふたりの最後の共作(含『素晴らしき日曜日』『生きる』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★4 | ブライアン・フェリーのような三船。何度見ても三船と思えない。 [review] (ぱーこ) | [投票] |
★5 | もし自分が役者になって、酔ってる男のシーンを撮影する際には、三船さんのあのシーンをぜひ参考にしたい。90/100 (たろ) | [投票] |
★5 | 三船敏郎の圧倒的存在感に畏敬の念を感じる。一方で、その後の黒澤映画で見せる人物造形とは全く違う人物を演じている志村喬もすばらしい光を放っている。昔が良かったとは言わないが、こういう味を出せる俳優が絶えて久しいのは何故なのか? (サイモン64) | [投票] |
★3 | 三面鏡・ペンキ・ベランダなど小道具や装置を使った視覚的なカットが冴えている。影絵・闇市シーンの網状の影など表現主義風味も。「沼」もテーマを語ってよい。三船敏郎の「病による衰弱」と「更生の可能性」が混同されているのは難。堅気になりかけていたのに…、というところをちゃんと演出しないと映画の感情が弱い。 (3819695) | [投票(3)] |
★4 | 三船敏郎! (赤い戦車) | [投票] |
★3 | 題名が既に告げているように、堕落と汚濁の中に詩情が光る。 [review] (煽尼采) | [投票] |
★3 | 三船の素晴らしさ・・志村さんも美しい [review] (草月) | [投票(2)] |
★4 | まだまだ研磨初期段階の、荒削りな原石を見る事が出来る貴重な作品。 [review] (づん) | [投票(1)] |
★3 | <♪ウアオ アオアオ> ホールの歌手が一番の名シーンである。それジャングルだ。 [review] (氷野晴郎) | [投票] |
★4 | ラストで女学生の台詞を借りて黒澤明が、自分の言いたいことを言っている。あまりにストレートな表現ではあるが、それがそうわざとらしくも軽くも感じられることがないのは、やはり映画全編を通じた怒涛の迫力に気圧されたからだろうか。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |
★4 | 悪夢になるとちとやりすぎな気がするけど、内面の劇をそれぐらい描写しない
と黒澤は気がすまないのだろう。 (モノリス砥石) | [投票] |
★3 | 三船と山本のガチンコバトルの激しさがよりいっそうラストの余韻を印象深いものにする。掃き溜めの鶴、久我美子で癒されよう。
(TOMIMORI) | [投票] |
★4 | 酔いどれてないけど天使は久我美子だ。志村喬じゃないぞ。(05・11・02) (山本美容室) | [投票(2)] |
★5 | 投げかけられるメッセージ自体はありふれた教条的なものだとしても、ここで描かれている志村の三船への優しい視線には涙せずにいられない。『酔いどれ天使』という題名そのものさえ感動的に思えてくる。 [review] (太陽と戦慄) | [投票(1)] |
★3 | 三船敏郎の顔が嫌だ、とか云っちゃダメですか。この作品のね。侍姿は好きですよ。 [review] (バーボンボンバー) | [投票] |
★4 | 敗戦の混乱期に「理性!理性!」と叫びたくなる気持ちは分からぬではないが、理性だけでは割り切れないのが人間の面白さであり魅力なのでは。志村と三船の歌舞伎と見まがう力まかせの熱演が、リアルな舞台背景から浮きまくり、気分はおいてけぼり。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★3 | 迫力ある演出と演技。エネルギーに満ちているコラボレーション!! (guriguri) | [投票] |
★4 | 三船敏郎の背中がかっこいい。 (coma) | [投票] |
★5 | とっ始めのシーンでフラッシュバックが起こった。間違いない。これが私の原体験映画だ! [review] (甘崎庵) | [投票(5)] |
★4 | 打診と聴診で結核の空洞を診断できる臨床医はもう余り残っていないだろうなぁ・・・? (RED DANCER) | [投票] |
★4 | 三船敏郎という原石のダイアモンドを嬉々として磨いている若き巨匠の息遣いが伝わる。登場人物に落ちる夏の陽とよしずの影のリアルさ。
(ジェリー) | [投票] |
★4 | デーモンの様な三船のメイクがすごかったナ (レネエ) | [投票] |
★4 | 三船敏郎はひねくれててもまっすぐにしか見えない。だからこそ黒澤映画の象徴なのだろう。 (t3b) | [投票(2)] |
★4 | 2人の患者(松永と女学生)に人の強さと弱さを感じた。松永を上っ面だけ凶暴で内面は弱い、所謂やくざ者のように描きながら、影は人一倍優しく不器用であるが故の松永を写している。影でかくも表現できる三船敏郎は凄い。岡田の奏でる殺しのギターもいい (スパルタのキツネ) | [投票(2)] |
★4 | ドブ川という現実からもがき出よううとする怨念にも似た、ギラリとした役者2人と、清涼感のある「未来」を予感させる若手女優。そして押し付けではなく力強く言い放つ黒澤。劇的ではないが、お見事。 (chilidog) | [投票] |
★4 | 志村喬と三船敏郎がぶつかり合いながら向かってくる。恐ろしく汚い沼、妙に明るい音楽、少女・・あらゆる物に込められている物がストレートで分かり易いんだけれど、直球で容赦無くぶつかってくる。だからわたしもそれを素直に受け止められるんだな。 (m) | [投票(1)] |
★4 | 診療所前の汚水とそこに沸く清水。それを遠心分離する毒舌医者。 [review] (町田) | [投票(1)] |
★4 | 泥にまみれながらも生きていく人々。 [review] (あき♪) | [投票(2)] |
★3 | 「ウワ〜オワオワオ〜」奇妙な歌声が耳からはなれん!!! (ウェズレイ) | [投票] |
★5 | 雑踏に流れる明るい音楽と、それを背負って歩く人間の後ろ姿の暗さが同居するシーンのアンバランスさは、社会の無情さと空虚感を表現している。そして結核貧困ヤクザという三大悪の見事なシンクロ。 [review] (ジャイアント白田) | [投票(7)] |
★4 | やくざを心底嫌っていたという黒澤の撮った、最も魅力的な極道像。ダンディで野獣のような獰猛さを秘めながら、泥沼のなかに自ら沈まざるを得ない結核病みの三船は、その後の現代劇で見せる四角四面の朴念仁に較べて、いかに輝いていたことだろうか。三船の存在自体の勝利。 (水那岐) | [投票(6)] |
★5 | 私の尊敬する人、酔いどれ天使 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(7)] |
★4 | 何と言っても久我美子がいいね! (熱田海之) | [投票(1)] |
★4 | 三船が素晴らしすぎたために映画の主張は混乱してしまったが、こんな混乱なら歓迎である。ホントに、昔の日本映画に出ている役者たちの濃さには感動する。現代の役者たちの薄いこと! ちゃんとメシ食ってんのか? [review] (ペンクロフ) | [投票(7)] |
★3 | 傍から見れば戻れそうなのに戻れないもどかしさ。ペンキに白く染まっていく松永が切ない。 (マッツァ) | [投票] |
★4 | 志村喬の薬用アルコールの飲みっぷりがよい。テンポもよくて、ほどよく意地悪で、でもイキがっていてユーモラス。端役の一人ひとりまでソコハカとなく悲しいけど、おかしい。 [review] (カフカのすあま) | [投票(3)] |
★5 | 黒沢の言う「演出窯変」。 [review] (takud-osaka) | [投票(2)] |
★4 | 志村喬おしいっ!。もったいないっ!。脚本がいかんのかなぁ・・・。ヒューマニズムをもっと隠して、ヒューマニズムを出したくないのに滲んでしまえば、真田は松永に押されずに、5点。 (ヒエロ) | [投票(1)] |
★3 | この志村喬は凄いよ!吼えまくる天使の罵声は黒澤の声だったんでしょうね。ただ本作も字幕が必要なのが惜しい。技術の問題なのかそれとも監督の技量なのか・・? (sawa:38) | [投票] |
★4 | 黒澤作品は、人間の悲しみや陰の部分を描いているにもかかわらず、常に生きるタフさがある。どんなに暗くても生きることに青空がなければダメだ。(安吾の本のようにね) (Linus) | [投票(4)] |
★5 | 弱者の前で強がりながらジメジメと生きる三船に、死して初めて陽が当たるという演出が、監督特有のやくざ批判として効果を上げている。ギラギラした勢いの三船を制御しきれなかったのが、その後の黒澤&三船コンビの作風を生んだのだと思う。 (タモリ) | [投票(1)] |
★4 | 「沼」の映画だと思う。いつも画面の片隅にあの沼が映って、でもなかなかカメラはそれをちゃんと見せない(後半に泡のアップがあるけど)が、すべては沼の周りで起こる。たぶん象徴であり現実の沼。絵づくりの才能を感じます。 (エピキュリアン) | [投票(6)] |
★5 | Drunken Angel ってハードロックのバンド名みたいですが、この映画の真田(志村)先生は本当にそんな感じのお人です。 [review] (kiona) | [投票(6)] |
★3 | ストレートな演出に黒沢の若さを感じます。熱くて好感持てます。映画自体は発展途上。 (ヒロ天山) | [投票] |
★5 | この映画が世界一好きです。理由は分らない。ミフネー!シムラー!クロサワー!!!ウオー!!ダーッ!!!! (こり) | [投票(1)] |
★4 | ストライプやくざスーツの三船。サムライ姿のほうがいいなー。 [review] (ころ阿弥) | [投票] |