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[コメント] ローレライ(2005/日)

この映画の5つのキーワード。東宝映画、シネマスコープ、樋口監督、戦争アクション、美少女ヒロイン。他に何がいるというのだ。
茅ヶ崎まゆ子

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







確かに、アラを探せばキリはないだろう(あの時期に「原子爆弾」という名称がすでに使われていたの?・・・など)。しかし、大切なのはそんな瑣末なことではないのだ。

まず、シネマスコープの東宝映画であるという点にゾクゾクしない者は、映画ファンではない。往年の東宝スコープを彷彿とさせる、あのドキドキ感!松竹でも東映でもない、東宝映画であることに意義があるのだ。

そして樋口真嗣監督。TVアニメの「ナディア」「エヴァ」はもちろん、手がけた作品を結構見ているが、画面の構図ひとつに並々ならぬ意欲を感じる。それは、面白いものを作ってやろうという熱意の現われ。この監督、本当によく映画を見ている。’70年代の熱き良き大作映画群・・・『日本沈没』『太陽を盗んだ男』『八甲田山』・・・を思い出さずにはいられない!

もちろん、久々の邦画戦争アクションであることも忘れてはならない。エンターテイメントとしての戦争映画は『日本海大海戦』あたり以来ではなかろうか。

香椎由宇。こんな邦画ヒロインは初めてだ。哀しみと憂い、厳しさを湛えた瞳。強い何かを感じてしまう。

これなのだ。こういう映画を待っていたのだ。

(評価:★5)

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