★3 | 戦前ナルセで御馴染みの井上雪子登場が渋い。ならばこの子供ふたりの逃走劇は『秋立ちぬ』とWらされているだろう。しかしナルセの子役が辿り辿り着く説得力のある風景を、本作は持ち得ていない。 [review] (寒山拾得) | [投票] |
★3 | 様々なイメージとして刷り込まれる「白」、人と人が触れ合う際の手のアップ、回想の晴れと現在の曇天。また、塩田明彦は説明を排し、行動で見せるクールな演出を目指そうとしているらしい。となると手持ちで長回しを撮っているのが矛盾に思えて仕方が無い。体温を感じる撮り方ではないのか。無論、『4ヶ月、3週と2日』のように成功している例もあるが。 (赤い戦車) | [投票] |
★2 | 見るべき点は演技のみ といってもいいのではないか という出来。 僕がこの監督さんと合わないだけという感も否めないが。 (ありたかずひろ) | [投票] |
★3 | 実際の事件をくわしく知らないからいえることかもしれないけれどもっと信者の感情、子どもたちの生活、成長を深く描いて欲しかった。谷村美月がとってもよかった。 (あちこ) | [投票] |
★4 | カメラアングル・色彩、そしてカットの繋ぎ。特に手足のアップショットに代表されるこの監督の絵面は完成度を増している。惜しむらくは、エンディングに洪水のように垂れ流されるラップらしき騒音。ここでコレを使用する意図が全く持って理解出来なかった。 [review] (sawa:38) | [投票(2)] |
★3 | オンタラク〜と、木の板を叩く甲田益也子が妙に堂に入っていた。 (kenichi) | [投票] |
★4 | 今まで観た、塩田作品(『月光の囁き』『害虫』『黄泉がえり』)の中で一番良かった。もちろん思いっきり、あのカルト教団をモチーフにしているが、余りに考えさせられる作品。個人的には、『誰も知らない』と同じ系統。面白いとか面白くないとかじゃなく、現代人が襟を正して観るべき問題作。石田法嗣は、期待通りの演技で将来が楽しみ。谷村美月も好演。['06.1.13DVD] (直人) | [投票] |
★2 | 現実はフィクションの生贄ではない。 [review] (磐井ガクラン) | [投票(3)] |
★2 | 塩田明彦がカルト教団の存在に何の関心もないことは明白なのだから、その描き方を批判する気はない。光一(石田法嗣)と由希(谷村美月)を、自分は火の粉のかからぬ対岸から眺めるような狡さに作者自身が気づいていないとことの方が問題だ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 子供を通して見ることでわかる理不尽さ。そういう意味でこの視点は意味があると思う。そして、そのおぞましさに緊張を強いられる「施設」のシーンと、対照的な少女の再生の過程が絶妙だった。 [review] (HAL9000) | [投票] |
★3 | これは、塩田明彦による『小さな恋のメロディ』であり『緋牡丹博徒』である。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(4)] |
★3 | もう10年になるんでしょうか。この事件は今でも重く苦しい。映画はその後を描いていると思ったのだが、苦悩のサティアン生活が意外にも再現される。この時点で映画はそれを描けば描くほど空回りする。 [review] (セント) | [投票(3)] |
★3 | 華奢だが、力強い石田法嗣と谷村美月の羽ばたこうとするパワー。しかし取り巻く大人達(数は少ない)の造形が、類型的過ぎるのは残念なところ。スーパーサイヤ人?は、余計か。 (chilidog) | [投票(1)] |
★3 | 塩田明彦監督の子供を描く腕は確かであり、特に援助交際めいたことをしている谷村美月の演技は特筆すべきものがある。しかし、子供たちの立場を正当化するために、教団や祖父の側を程度を下げて描くのはどんなものだろうか。 [review] (水那岐) | [投票(5)] |
★3 | 映画監督がいくら現実を模倣しようとしても、実際に起こったことの重みにはどうしても勝てない時がある。[有楽町朝日ホール (FILMeX2004)/SRD] (Yasu) | [投票] |