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[コメント] 不連続殺人事件(1977/日)

面白かった。楽しめた。但し、俺は余程ついていたのだ。(こころの中では☆4点)
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
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今年の2月17日(安吾忌)に向けて、久振りに(10ウン年振りに)安吾を手に取ってみた。「堕落論」「青鬼の褌を洗う女」「風博士」など、読み返しても見事な作品ばかり。そこで未読の作品に挑んでみる事にした。

… 結果、いやぁその大変だったこと。登場人物大杉、説明長杉、殆どが関係説明と殺人のみ。その昔自虐的にクリスティーを愛読していた事があったけど、それ以上だった。安吾さん、ヤり杉ですよ推理どころじゃない。

    ☆   ☆   ☆

で、この映画上映の報。Po Po Po Po Po! こいつは万難を排して観賞。"ピカイチ"に内田裕也!! これで☆4点確定。

おーおー登場人物削らずによく映画化出来るなー、台詞まんまじゃーと感心しきり。やっぱり顔を持った人間が動いとると話が理解し易い。

しかし、やっぱり夏純子内田裕也に時間裂き過ぎだろう。人間関係を説明する為に冒頭に「あやか拝領妻」のエピソードを入れたのも、ちょっと目立つよなぁ。この作品は主人公たる田村高廣にも疑惑が掛かってこそ持続力を持つと思うのに、他の人物への振りが少ない(原作のせいなんだけどサ)。望月王仁にも内田良平ではなくもっと怪物感のある人間が欲しかった(妖怪丹波とか)。…という事で☆3点かな、と思っている所でトドメの内田裕也独白。Ha! 見事。

(評価:★3)

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